安行桜5態(密蔵院)

花影

花の影寝まじ未来が恐しき(小林一茶)

「はなかげ」と読むと「十五夜お月さんひとりぼち」で始まる童謡を思い出し、「かえい」と読むと大岡昇平の小説を思い浮かべる。
そしてもうひとつ浮かんでくるのが一茶のこの句。
「俺は桜の花の下でなんか寝ないぜ。行く末を思うと恐ろしくてとてもとても」と詠んでいる。「未来」という言葉が印象的で覚えていた。
西行の「願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ」とは逆に「俺は死にたくない!」と。

※コミュ「お寺に咲く花巡り」のも写真を
 https://smcb.jp/communities/2049/topics/2522879

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