紫陽花七彩(妻沼・能護寺)

更衣

かりそめの恋をする日や更衣(蕪村)

更衣・・・衣替え。
平安時代は宮中行事として夏と冬の年2回
江戸時代になると着物の種類も増え武家社会では季節に合わせて4回衣替えをするよう定められた。
旧暦である。
4月1日~5月4日:裏地のついた袷
5月5日~8月末:裏地のない単衣(麻の帷子)
9月1日~9月8日:裏地のついた袷
9月9日~3月末:綿入り
5月5日を今の暦にすれば凡そ6月上旬、つゆに入る時季。紫陽花の季節だ。そして足袋を脱いだという。きっと新鮮に見えたはず。蕪村の句は絵画的だという人が多い。
岩田専太郎という挿絵画家がいた。この句の情景を描いてもらったら・・・手元にある彼の画集を見ながら我が写真を添えたら、とひとりほくそ笑んでいる。
「衣替へて居ってみてもひとりかな」(一茶)の身ながら。

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