大悲願寺の萩と彼岸花(コミュ・オフ会)

地蔵菩薩と白萩

萩の花菩薩の肩にこぼれけり 竪ヤエ子

大悲願寺には石仏が多く置かれている。本堂の裏山にも置かれ、巡礼の楽しさも教えてくれる。白萩に隠れるようにも置かれている。萩をかき分けるように小径を歩くと右手に錫杖を左手に宝珠を捧げ、二重円光の光背を負う地蔵菩薩坐像と遭遇。
地蔵菩薩いえば「村のはずれのお地蔵さんは・・・」と童謡にも歌われる私にとっては小さいころから最も親しみの持てる仏様。今でも道端に祀られるお地蔵がおられるとつい手を合わせてから行き過ぎる。
人々の苦難を身代わりとなり受け救う、受苦の菩薩とされ、特に子供を守ってくれるお地蔵のお顔はそれこそニコニコしてござるのだ。
ただこのお地蔵、伏し目の半眼、取り澄ましたお顔でこちらを見てくれない。振り返ると白萩がそよそよと手を振ってくれているようだ。お地蔵の代わりかと、目礼を。

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