飯能・能仁寺の紅葉

紅葉夕暮

山暮れて紅葉の朱(あけ)を奪ひけり(蕪村)

その通りだな、と思う。この時季の薄暮の時間は短い。残照が舞台の群舞を照らす照明のように舞い人を明るくしたかと思うとあっという間に影絵にしてしまう。
この句を高橋治は「蕪村春秋」の中でこう解説している
「薄暮を晩年、朱を人生の華と置きかえると、単なる叙景の見えるものの重さがぐっと増す。」

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