昨夜レンタル宅配DVDで観た映画。 2003年、制作国アメリカ。 タイトルは「21グラム」。 一つの事故がきっかけで、出会うはずのない3家族が、 人生の交差点で接触する。 前科者だが今は神を信じ一生懸命に働き、家族を支えるジャック。 余命1ヶ月と宣告され、心臓移植のドナーを 待っている大学教授のポール。 妻メアリーとの仲は冷め切っているが、メアリーはポールとの 人工授精で子ど…
死を怖がる人が多い。 なぜ、死が怖いのか。 意識がなくなるからだろう。 自分というものがいなくなる。 意識はどのように誕生するのか。 大枠で理解するのは簡単。 両親からの遺伝子が結合して胚となり、 体性感覚と五感からの情報が脳と全身に蓄積される。 成長につれて、その蓄積は整理されていく。 ただし、大部分の情報は未整理のままであるが。 その全体像は、当人にも分からない。 言語習得とともに、情報の…
昨日が、詩誌の原稿締切で、いつものとおり(?)ギリギリまでまとまらず、くるしみ抜きながら脱稿した。 なんでこんなことをするのかな? しかしながら印刷された作品を読むときに、やはり達成感というか満足感がわずかにある。 なにかの期限がもうけられて、ぐいぐい追い込まれてくると、かならずちがうことをやりたくなってしまう。おそらくその期限のことを忘れたくて、逃げを打つという感じがする。危険が迫っているの…
まったくのすっきりした顔つきだった。 四年前、インタビューの途中で彼は席をはずして、カメラに背を向けて悔し涙を流していた。その姿とは180度違った。 もちろん納得のいく敗戦などない。けれどもひとりのアスリートとして長友選手が純粋にすべてを出し尽くしたのは観戦したすべての人々が知っている。 ランキングでは雲の上のベルギー、その背中すら見えない相手にドン引きして守りを固めていく戦法…
前の日記にて、死後の世界のことは基本的にわからないという立場のことを書いた。少し補足しておきたい。 (とてもしつこい文章なので興味のない方はスルーしてください) 「死んだら地獄へ行く」とはよくいわれる事柄だ。子供のしつけの一環でこのような言説が叩き込まれることも多いと想像している。子供の頃は批判することなく、なんとなく信じてしまっていて、大人になることもあると思われる。 あの有名な白隠禅師も、…
(自分の振り返りです***) 8年ほど前、 教会の人間関係のいざこざで悩んで 部屋に引きこもって祈りを捧げる生活をした。 神さまに救ってもらおうと考えたのだ。 3か月続けた時、なんの解決もないばかりか、 自分の罪深さばかりがクローズアップされて どうにもこうにもいたたまれなくなり、 私は聖書を閉じて祈ることもやめた。 高校生の頃から通っていた教会へも行かなくなった。 人間関係のいざこざか…
死後の世界、それに死後も存続するといわれている魂のことについて、お気に入りさんがたくさん記述している。 自分はなぜか、そのような議論に関心はいだきつつも、議論には熱が入らない。その冷めた感じは、他人事のよう。 他人事と書いたが、厳密な意味でも、それは自分のマターから外れた、非自分のことがらに感じているからだ。 死の世界とは、生の世界から少しはみ出して、ぼんやりと踏み込んでしまう異境の世界なの…
キリスト教から離れた私は 死後裁かれて地獄へ行くという 恐怖でいっぱいだったのだが、 さきほど あれほどがんじがらめになっていたこの問題に ピリオドが打てた。 私の手に負える問題ではないから 考えるのはもうやめよう。 これが私が至った結論だ。 理由として、 死後云々するということは 魂があるという事が前提である。 「魂はあるのか? それともないのか?」 ここが最大の争点だったのだが、…
私は多くの偏った考えを持っていて、 それのために生きずらく生きていたわけだが、 その中でもっとも私を苦しめていたのは 死後のことについてだ。 死後についてはだれもわからのないので、 みな不安に思っているのだろうが、 私の場合、キリスト教の死後観が 植え付けられているので、 より一層不安感を増していた。 不安を通り越して恐怖心といった方が正しい。 キリスト教によると死んだあと肉体はなくなるが …
お墓参りに行こうという人が居る。 お墓に誰か居るのですかと尋ねると、○△が居ますと帰って来た。 私は、居ないと思いますよ! と言うと怪訝な顔をされます。 だって 貴方が"肉体"と"魂"が分離したら、ずっと大人しくお墓の中で「誰か来ないかなぁ?」なんて待っていますか? きっと誰もが"自由の身"になると "お墓"ではなく "自由の身になったら行ってみたい所"が あるはず。 "千の風"の歌の…
死は楽だけど、 死後が大変。 親父の死後、 まず、家の片づけ。 毎日2~3時間くらいで約4ケ月。 私も何とか体力があったのでできたが、 今では無理。 両親共に、着古した下着(洗濯済)まで丁寧に残している。 靴などは、一生の間使ったもの全てか感じた。 母も祖母も着物類も多く、 再利用できないものばかり。 しかし、遺品は一つ一つ手に取ってみた。 ゴミは分別しないといけない。 母は裁縫が趣味だ…
どういう心境の変化か、今日も部屋の掃除をした。 この隠居部屋に入ってから、今夏で五回目の夏だ。 東と南に窓があるので、 エアコンを使うのは、ひと夏にニ三回程度、 自分には少し狭いが、 涼しくて夏を過ごしやすいのが気に入っている。 両隣が孫の部屋なので、 ほとんど不便もない。 今日も忘れてしまっていた本が出てきた。 2012年の春ごろ、 家内を亡くして落ち込んでいた時期に買った、 「人は…