「江戸川乱歩」の日記一覧

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名作ミステリーの世界

シリーズで出ていますね。この手の第一巻は安くなっている。 という事で、それだけ購入。江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」他の小説集。 乱歩を読むのは初めてです。明戸小五郎と少年探偵団の話は、漫画やドラマで観たものの原作は読んでいない。 「屋根裏の散歩者」は明智シリーズの5作目との事。 乱歩はエドガー・アラン・ポー の影響を強く受けており、ペンネームを「江戸川乱歩」とした程だ。 「屋根…

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名探偵最後の御挨拶

 江戸川乱歩の「明智小五郎事件簿-戦後編 Ⅳ-」を読了した。本書は、著者が生み出した名探偵明智小五郎が戦後に関わった事件を、その発生順に並べたコレクションであり、長編の「影男」と短編の「赤いカブトムシ」の二篇が収録されている。なお、第三巻までは未収録作品を補遺する目的で、それらの作品名を列挙したコラムが設けられていたが、本書ではそれらの作品名は前書きで列挙されている。  「前書き」:1952年…

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戦後の明智ワールド③

 江戸川乱歩の「明智小五郎事件簿-戦後編 Ⅲ-」を読了した。本書は、著者が生み出した名探偵明智小五郎が戦後に関わった事件を、その発生順に並べたコレクションであり、いずれも少年探偵団物の長編の「サーカスの怪人」と「妖人ゴング」の二篇が収録されている。なお、明智小五郎が登場する戦後の作品は、主として少年探偵団物であり、必ずしも本シリーズに全作品を収録している訳ではない。そのため本シリーズでは、未収録…

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新庄の「意味深な言葉」

https://www.msn.com/ja-jp/news/sports/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%8F%E3%83%A0-%E6%96%B0%E5%BA%84%E7%9B%A3%E7%9D%A3-%E6%84%8F%E5%91%B3%E6%B7%B1%E6%8A%95%E7%A8%BF%E3%81%AE%E7%9C%9F%E6%84%8F%E3%82%92%E5%95…

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戦後の明智ワールド②

 江戸川乱歩の「明智小五郎事件簿-戦後編 Ⅱ-」を読了した。本書は、著者が生み出した名探偵明智小五郎が戦後に関わった事件を、その発生順に並べたコレクションであり、長編の「化人幻戯」と短編の「月と手袋」の二篇が収録されている。なお、明智小五郎が登場する戦後の作品は、主として少年探偵団物なので、本シリーズに全作品を収録している訳ではない。そのため、本書では未収録作品を補遺する目的で、それらの作品名を…

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父古畑種基・小酒井不木・江戸川乱歩・松本清張(1745)

 今回の突然の取材申し込みで、先方の知りたかったことの一つは、父古畑種基と作家松本清張との接点、関係であったろう。何しろ、そのディレクターは、まだ43歳。父が83歳で死去したのは47年前、下山事件が起こったのは、1949年7月だから、73年も前のことだから、もちろん彼の生まれるはるか以前のことばかりだ。したがって、文献を通し、資料を通して、下山事件のことも、父古畑種基のことも、松本清張のことも知…

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著者別インデックス:国内(江戸川乱歩)

1.江戸川乱歩傑作選 鏡 (2016.02)   https://smcb.jp/diaries/7501806 2.江戸川乱歩傑作選 獣 (2016.02)   https://smcb.jp/diaries/7489357 3.江戸川乱歩傑作選 蟲 (2016.11)   https://smcb.jp/diaries/7495465 4.明智小五郎事件簿-戦後編 1- (202…

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戦後の明智ワールド①

 江戸川乱歩の「明智小五郎事件簿-戦後編 Ⅰ-」を読了した。本書は、著者が生み出した名探偵明智小五郎が戦後に関わった事件を、その発生順に並べたコレクションであり、長編の「青銅の魔人」「虎の牙」の二篇と、短編の「兇器」の一篇が収録されている。なお、明智小五郎が登場する戦後の作品は、主として少年探偵団物なので、本シリーズに全作品を収録している訳ではない。そのため、本書では未収録作品を補遺する目的で、…

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赤い部屋

私の家の南向きの部屋の窓から、100mか200m位離れたタワマンが見える。といっても真正面ではないので、特に気にはならないのだが、気になるのはその中の東向きの1軒の家の窓である。 ちょうど私の家と同じくらいの高さなので30階当たりかと思うのだが、窓が赤いのである。朝食を食べる時だけ使ううちのダイニングテーブルに座っていると、ちょうど私の視界にそれが入るのだ。 ほかの家の窓はまあ当たり前の白っ…

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人間椅子

ご存じ、乱歩の「人間椅子」 その乱歩に傾倒した文芸バンド「人間椅子」 昨今YouTube経由で西洋にも知れ渡ったらしく 活動30年を経てヨーロッパに進出。 新型ウィルスがはびこる前に、ロンドンとドイツでライブを成功させたようだ。 完全土着オリジナル貫徹の東北弁は見事 英語など使わなくてもコアなファンには通じるんだ。 「なまはげ」を世界的文化に昇華できるか。 https://www.youtu…

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江戸川乱歩と父(番外編)佐藤春夫と江戸川乱歩(1222)

wakohが佐藤春夫家との三代に亘る交流の日記を書いた時も、今江戸川乱歩と父にに関わる4篇の日記を書く前にも、まさか佐藤春夫と江戸川乱歩が会ったことがあるなどとは、全く知らなかった。  ところが、実際に会っていたのだ。しかも、重要な局面においてだった。  江戸川乱歩『日本探偵小説事典』をざっと読んでいた時に初めて知ったのだが、探偵作家が注目するわが国の純文壇作家としては、谷崎潤一郎・芥川龍之介・…

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江戸川乱歩と父(4)江戸川乱歩と父の交流(1221)

戸川乱歩と父(4)江戸川乱歩と父の交流  (これから書こうとすることは、実は二度にわたって途中で消えて(消されて?)仕舞ったものである。探偵小説の第一人者に関わることなので、あるいは探偵的に、その理由が探られるかもしれない。  超大型台風19号は東海・関東の広域に大きな爪痕を残しながら、北上していった。その間、wakohは、何と「江戸川乱歩と父」のことなど書いていたのだった。だが、肝心の部分が…

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江戸川乱歩と父(3)小酒井不木と江戸川乱歩(1220)

 さて、ここで一変する。小酒井不木と江戸川乱歩の関係に。  江戸川乱歩(本名・平井太郎)は、大学在学中から、また大学卒業後、職業を実に転々としている。在学中には、活版小僧、写学生、政治雑誌編集部員、図書館貸出係、英語の家庭教師など。また卒業後は、大阪貿易商の許約1年、造船所事務員、団子坂での古本屋、「東京パック」編集者、中華ソバ屋、市役所吏員、時事新聞記者、大阪毎日新聞広告部員と言った有様だった…

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江戸川乱歩と父―その1・父の生い立ちの中から(1217)

比較的最近、wakohは「3代に亘る交流:佐藤春夫と父・他」(1204)というタイトルの日記を記した。その発端となったのは、かつての目白・下落合の我が家がアダチ版画研究所となり、北斎などの版画の修復・複製に関わる番組が放映され、それを契機に、1937年我が家の新築の頃の家族写真を探し出して掲載したことにある。そこには、それまで一度として日記に登場したことはなかった祖父の姿もあった。祖父は明治初期…

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乱歩ワールド③

 江戸川乱歩の「江戸川乱歩傑作選 鏡」を読了した。本書は著者の没後50年を記念するアンソロジーであり、推理小説家の鏡が編集したもので、主として著者の本格推理物を中心とした短編が7篇と随筆が3篇が収録されている。なお、同時期に文春文庫から、同じく女流推理小説家の編集になる、辻村深月編「江戸川乱歩傑作選 蟲」と桜庭一樹編の「江戸川乱歩傑作選 獣」が刊行されている。  本書を手に取った切っ掛けは、以前…

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乱歩ワールド②

 江戸川乱歩の「江戸川乱歩傑作選 蟲」を読了した。本書は著者の没後50年を記念するアンソロジーであり、推理小説家の辻村深月が編集したもので、主として著者の怪奇幻想関連の短編が9篇と随筆が3篇が収録されている。なお、同時期に文春文庫から、同じく女流推理小説家の編集になる、湊かなえ編「江戸川乱歩傑作選 鏡」と桜庭一樹編の「江戸川乱歩傑作選 獣」が刊行されている。  本書を手に取った切っ掛けは、以前に…

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乱歩ワールド①

 江戸川乱歩の「江戸川乱歩傑作選 獣」を読了した。本書は著者の没後50年を記念するアンソロジーであり、推理小説家の桜庭一樹が編集したもので、主として著者の初期の本格推理物が7篇と随筆が2篇が収録されている。なお、同時期に文春文庫から、同じく女流推理小説家の編集になる、湊かなえ編「江戸川乱歩傑作選 鏡」と辻村深月編の「江戸川乱歩傑作選 蟲」が刊行されている。  本書を手に取った切っ掛けは、最近著者…