「古代史」の日記一覧

会員以外にも公開

稗田阿礼は実在の人物でない(私論)

稗田阿礼(ひえだ の あれ、生没年不詳 7世紀後半から8​世紀初頭)をご存じの方は少ないでしょう。記憶力はずば抜けており、その聡明を買われ「古事記」編纂者の一人とされていますが、調べると怪しい点が多い人物です。 私論ですが「稗田阿礼は実在の人物ではなく、藤原不比等の隠れ蓑である。」『日本書紀』と『古事記』は独裁者・藤原氏に有利に編纂するだろうと誰もが推測するでしょう。そこで不比等は編纂に口出し…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」松戸塾;総会、、キリスト教の設立から伝搬

25日松戸市民会館で開催された歴史学講座「創世」松戸塾に参加してきました。 専任講師の小嶋秋彦先生が骨折でお休みの為、議題は「古代史研究会松戸 総会」と講演「キリスト教の設立から伝搬」が櫛田幸弘氏よりありました。 小嶋先生の「神聖の系譜」は古代ユダヤ人の渡来がテーマでその背景説明をうまくまとめておられていました。 ①キリスト教の成立 ②キリスト教の伝搬 小嶋先生骨折の手術を行われますので…

会員以外にも公開

「日本人は」「自分の祖先は」いつ何処から渡来したのか①

近年のDNA研究には目覚ましい進歩があり、迷宮入りした数十年前の事件の犯人が特定されたりする。自分のDNA鑑定を依頼すると数万年の旅を続け、祖先がどのようなコースで現在地へ辿り着いたかもおおよそ解るということで、欧米ではDNA鑑定依頼者が多いそうです。これで浮気相手の子供だったことがばれトラブルになるケースも聞かれるので、身に覚えのある方は慎重に! 祖先を辿る場合、母の母の母という母系を遡ると…

会員以外にも公開

思い出の島・洞窟から謎の「古代人骨22体」

山形県と秋田県の県境、酒田港から北西39kmの沖合に浮かぶ、周囲約10kmの飛島という小さな離島があります。島には縄文時代のほぼ全期間を通して人々が住んでいたことを示す古い遺跡が分布している。この島を2回旅したことがあります。 釣りのメッカであり、渡り鳥の中継地点であることからバードウオッチング、春夏秋には野草の花々が訪れる観光客を楽しませてくれる。晴れた日は東の水平線に浮かぶ鳥海山が見え、反…

会員以外にも公開

「死海文書」が新たに発見!

約2000年前に書かれた聖書の原型ともいえる「死海文書」が新たに発見され、イスラエル政府は16日公開した。今回の発見は65年ぶりです。 歴史的な発見があったのは、中東の死海のほとりに広がるユダヤ砂漠で、調査隊はロープを付けて崖を降りなければたどりつけない横穴、通称「恐怖の洞窟」洞窟の名前は、1950年に約40人の骨格が見つかったことに由来している。 このほか、約1万年前に作られた世界最古とみ…

会員以外にも公開

「青森キリストの墓」と「石川モーゼの墓」②

クリスチャンも隠れキリシタンもいない、キリストにまつわる言い伝えなどまったくない青森県戸来村に竹内巨麿が現れ、突然土饅頭を指差し「ここがキリストの墓だ」と言ったのは何故か。 これにはお膳立てした人物がいた、戸来村出身の日本画家「鳥谷幡山」は観光資源の乏しい故郷に何か名所を作りたく友人の「酒井勝軍」に相談した。キリスト教伝道者でオカルティストの酒井はその頃、1934年(昭和9年)4月24日、広島…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」南越谷塾;天孫降臨・神武東征「古事記」で大伴氏の同胞となった久米氏

6日南越谷公民館会で行われた天孫降臨・神武東征「古事記」で大伴氏の同胞となった久米氏ーあるいは来目氏の粗像に参加してきました。 久米氏(来目氏)は古代日本における軍事氏族の一つで神武東征で大伴氏と共にヤマトに来て日本の氏族として日本各地に散らばっている。 久米氏はスキタイの影響をうけている。 南越谷塾 3月6日(土)13時30分〜16時30分 天孫降臨・神武東征「古事記」で大伴氏の同胞となった…

会員以外にも公開

ストーンサークルと三内丸山遺跡は誰が作った?

ストーンサークルというとイギリスの「ストーンヘンジ」が有名だが、アジアでは日本以外ではあまり聞かない。 日本のストーンサークル(環状列石)は、縄文時代中期後半から後期にかけて、主に青森県と秋田県北部、北海道では道北を除く道内各地で作られ、三内丸山遺跡にもある。 この地域は世界遺産登録をめざす「北海道・北東北の縄文遺跡群」(添付youtube)と重なる。日本独自の文化なのだろうか? 大きさは…

会員以外にも公開

幻のオホーツク文化・アイヌ以前の北海道

1万数千年続いた縄文時代の日本列島は温暖で食料も豊富だったので、北海道と東北では大きな集落が沢山発見されています。弥生時代になると水稲が発展し日本の文化は一変したのですが、このころから寒冷化が進み北海道は稲作に不向きであったため、縄文時代の文化を続縄文文化として継承しました。 図1を見ると、古墳~平安時代に相当する6~11世紀のおよそ五百年間、北海道では続縄文から擦文時代に並行してオホーツク文…

会員以外にも公開

日本史アップデート「大和朝廷」

今日15日の読売新聞夕刊に日本史アップデート「大和朝廷」」がありましたので紹介しておきます。 従来は4世紀ごろの統一国家が「大和朝廷」と言われていたが7世紀頃から「大和朝廷」は出来上がってきたようです。 ヤマト王権→大和朝廷に育っていったと思います。 大和時代(Wikipedia) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E6%99%8…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」葛飾塾;「ヤマト」を古来なぜ「大和」と表記するのか

9日松戸市民会館で行われた「ヤマト」を古来なぜ「大和」と表記するのかー第10代崇神天皇の名儀とその由来ーに参加してきました。  「ヤマト」を古来なぜ「大和」と表記するのか? 下記のように変化した。 「大和」で現在奈良に残っているのは大和川、大和神社で大和盆地(奈良盆地)だけで大和の地名は現在奈良には残っていない。 かって柳本村に小字名で大和があった、 現在の長岳寺です。 かってはここに旧大和神社…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」南越谷塾;神武東征に登場する「大伴氏」の実像

6日南越谷公民館で行われた歴史学講座「創世」南越谷塾;神武東征に登場する「大伴氏」の実像ーに参加してきました。 10月15日松戸塾と同じで二度目の講座でした、よく理解できました。  明日香村には「明日香」と「飛鳥」の2つの漢字の表記のある珍しい村です。 明日香村(あすかむら)は、奈良県の中央部付近に位置する村である。中央集権律令国家の誕生の地であることから飛鳥時代の宮殿や史跡が多く発掘されてい…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」葛飾塾;古事記の大神と須佐之男の近い[うけい]の真相?

昨日緊急事態宣言下の勉強会での開催でしたが10人ほどあつまり話を聞いてきました。 神武東征に登場する「ヤタガラス(八咫烏)」とは? につて話を聞きました。 東征した、天照大神を奉祭する氏族[多氏]と地元の須佐之男神を奉祭する氏族[太氏]は話し合いの場をもった。これは世界で類のないシステムで和を尊ぶ世界の文化でない習慣である。 それは争いで決めるのではなく話し合いで決める。その話し合いの行われた…

会員以外にも公開

古代東北の蝦夷

19日の読売新聞夕刊日本史アップデートは「古代東北の蝦夷」が掲載されました。 まだ定説の確定していない分野ですが早く解明されればいいですね。 蝦夷は野蛮と言われてきたが好戦的にあらずだった。 私見ですが 日本は平安時代はじめに「倭国」と「日ノ本」が合体したのではと思っています。 名は「日本」実権は「ヤマト」となったのでしょう。 当時の日本は西に倭国、東に日ノ本があったのでしょう。  「日ノ本」…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」さいたま塾;中央アジアのヘレニズム都市タクシラー毛野国【栃木県】の「徳次郎」と「岩裂」

今日武蔵浦和コミュニティセンターで行われた歴史学講座「創世」さいたま塾;中央アジアのヘレニズム都市タクシラー毛野国【栃木県】の「徳次郎」と「岩裂」に参加してきました。 後半に小生が「アメリカ大統領選挙」について話しました。 日記に別掲で書きます。 コロナ宣言の出る中今年初めての「創世」さいたま塾でした。 参加も少なく7名でした。 中央アジアのヘレニズム都市タクシラ(タキシラ)の影響が栃木県の徳次…

会員以外にも公開

歴史学講座「創世」草加塾;古事記の天照大神と須佐之男神の誓い【うけい】の真相

今日草加市文化会館で行われた歴史学講座「創世」草加塾;古事記の天照大神と須佐之男神の誓い【うけい】の真相に参加してきました。 日本には神話の古来から【うけい】という言葉があります。 天照大神と須佐之男神の誓いは古事記と日本書紀に書かれています。これらの痕跡を求めて小嶋先生は日本を行脚され各地に残る史跡、地名から「日本創世記」を書かれました。 うけいは日本人に神話の時代から続く世界でも類のない習慣…

会員以外にも公開

奈良・中尾山古墳

11月27日の読売新聞に奈良・中尾山古墳の紹介ありましたのでご案内します。 中尾山古墳は文武天皇の墓と言われている。 文武天皇の陵(みささぎ)は、宮内庁により奈良県高市郡明日香村大字栗原にある檜隈安古岡上陵(桧隈安古岡上陵:ひのくまのあこのおかのえのみささぎ)に治定されている。宮内庁上の形式は山形。遺跡名は「栗原塚穴古墳」。 「文武天皇の墓」確定的に…奈良・中尾山古墳で高級石材磨いた石室確認…

会員以外にも公開

日本書紀を訪ねて「歴史編〈四〉水城築堤」福岡市大野城市、太宰府市

1日の「日本書紀を訪ねて〈四〉水城築堤」は、福岡市大野城市、太宰府市を訪ねます。663年の朝鮮半島・白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に敗北したヤマト政権は翌年以降、西日本一帯の要地に城を築いて防御態勢を固めました。このうち国防と外交の拠点となる大宰府の防衛のため築かれた水城と、大野城跡を訪ねました=西部本社写真部 田中勝美撮影 2020年12月1日公開 https://www.yomiuri.co…