さんが書いた連載里の山景色/2021の日記一覧

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里の山景色 その28「霜柱といっても・・」

⛄ 真冬の道にできる あの冷た~い 霜柱ではなく、   この時季の低山で咲く『シモバシラ』という名のお花です。   前回に続き、お隣の里山散策での撮影です。 『霜柱』の花姿はどことなく、あの霜柱を連想しますが、 名前の由来はそうではなく、寒さが厳しくなると 茎の根元に 霜柱のような 氷の結晶 (霜華) を作ることから 名付けられたということです。 枯れてもなお、水分を吸い上げているからだそう…

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里の山景色 その27「里山の登山道にて」

🚙歩いて行ける近くの里山から、お隣の標高375m の里山・・   低地自体が丘陵地なので、このお山   実質の高さは⛰200mくらいなのかも知れません。   頂上へ行くまでもなく、その登山道の途中に   たくさんの 山地の花が咲きます。 ここでしか会えない『シロヨメナ (白嫁菜) 別名 山白菊』が 目的でしたが、まだ少し早かったようです。 その代わりに、いつも花期を逃していた『イヌショウマ』…

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里の山景色 その26「薊じゃないよ🧐」

⛰これは『タムラソウ』といって、お花は薊にそっくりですね。   薊と大きく違うのは、アザミ属に特有の棘がないこと・・   葉っぱの形も トゲトゲしくありません。   この里山に登り始め、昨年初めて見ることができました。 右上のお花は『チヂミザサ』どこにでも生えています。 葉の形がササに似ていて 縮んだようなしわがあることからの和名で、 逆光で見ると とてもファンタジックで綺麗です。(縦構図)…

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里の山景色 その25「ついにオケラ発見 !」

🥀『オケラ』といっても、あの昆虫ではなく・・   キク科オケラ属のユニークなお花『オケラ』です。   ついに、いつもの鎮守の森の里山頂上付近で発見です🤩!!!   ネット写真📷図鑑で知り、一度は出会いたいと思っていました。 なぜそんなに会いたいのか、ユニークなのかといいますと、 お花を支える 苞葉 (花下の膨らんだ部分) が、 まるで【魚🐟の骨】ような 細い葉に包まれているから、なんですね。…

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里の山景色 その24「楚々として、白山菊」

⛰秋の訪れを感じさせる野菊・・  その 一番乗り「白山菊」が咲き始めました。  草丈は 1mから1.5m と背高のっぽですが、  お花はとっても小さくて、およそ2cmほど。   白い花びらは 自由奔放、なぜかまばらについていて、 その素朴で清楚な花姿は、好感度抜群です。 いつもの林の縁で 無事に咲いてくれると、 なぜかホッとして 嬉しさを感じます。 🖼右上の植物は、林の少し湿ったところに咲…

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里の山景色 その23「秋の花咲く」

⛰ 鎮守の森を抜けて、里山の頂上付近、   見晴らし台の ちょっと開けた日当たりのいいところに・・   あれっ『コウヤボウキ』かな ?   でも、高野帚🧹は 10月に入るころに咲くお花、   よくよく見ると、お花が長細いし 葉っぱも違っていました。 どうも『ナガバノコウヤボウキ』というお花らしい。 葉の形が 1年目と2年目で違うという、なんとも不思議な植物です。 写真のお花は、細長い数枚の葉…

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里の山景色 その22「雁首草です、よろしく💚」

🍁暦の上ではもう秋なのですが、毎日の残暑に  傾斜のある 林の散策を控えていました。   昨日十日ぶりに林に入りましたら、前回見なかった   お花がたくさん咲いていました。 左の写真は「ガンクビソウ (雁首草)」といい、下向きに咲く花が 昔の娯楽時代劇などに登場する キセル (煙管) の先、 たばこの葉を詰める ガンクビ (雁首) に似ているのが、 和名の由来だそうです。 右上の「匙雁首草…

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里の山景色 その21「林の縁の玉紫陽花」

🥎紫陽花といえば、梅雨時の鬱陶しさを忘れさせてくれる   お馴染みのお花ですが、この「タマアジサイ」は、   夏🎐に咲く紫陽花です。   丸い 2-3cmほどの蕾が割れて、薄紫色の綺麗な   額紫陽花風のお花を咲かせます。   写真の右上に丸くボケて写っているのがその蕾です。 「ダイコンソウ」は、黄色の花びらが鮮やか・・ トゲトゲの実が愛嬌たっぷり、思わず笑みがこぼれます。 🕶なんとも奇妙…

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里の山景色 その20「森の妖精は・・」

👵実は【お婆さん】でした~ !!!   森の藪の日陰に咲く『ウバユリ (姥百合)』は、   花が咲く頃には【葉 (歯)がない】ということで  【姥】の名がついたとか・・たしかに、雰囲気からしても   奥山に棲む 老女の怪【やまんば (山姥)】のようでもあります😱 姥百合の葉は、大きく💛型で、直立した茎の下の方に数枚付きます。 花が咲くこの時季は、実はまったく葉がないわけではなく、 やや 枯れ…

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里の山景色 その19「ひっそりと咲く花々」

🌳近くの山野の頂上 傾斜した草むらに人知れず咲く『野萱草』   遠くの山並みを どんな思いで見つめていることでしょう・・   薄暗い林の中で 目が覚めるような   真っ白な花を咲かせているのは『藪茗荷』です   『藪茗荷』は背高なのですが お花は8mm程と小さい   葉が茗荷に似ているのが和名の由来 だとか   📚 花には両性花と雄花があり 写真の 黄色い雄蘂が目立つ方が雄花   白い…

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里の山景色 その18「山百合が微笑む」

⛰木々の葉の匂いに混ざり、どこからともなく   甘くも爽やかな香りを辿っていくと・・   そこに『山百合』が咲いています。   姿形が豪華で華麗であることから「ユリの王様」と呼ばれる山百合は、 ユリ科ユリ属の多年草で、北陸地方を除く本州の近畿地方以北の山地、 山野の林縁や草地に自生し、草丈1-1.5m 花径15-18cmと 百合の中では最も大きな花をつけます。 発芽から開花までには少なくと…

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里の山景色 その17「弟切草咲く」

全国の日当たりの良い 山地⛰や丘陵地などに自生する『弟切草』 2cmほどの 鮮やかな黄色が美しい 小さなお花ですが・・ 他に類を見ないほどの、なんとも 恐ろし気で物騒な花名なのです。 😱その昔、鷹匠の兄が、鷹の傷を治す秘薬のこの草を、   弟が他人に漏らしたため、激怒して弟を斬り殺したという伝説が、   和名の由来になっているそうです。   弟切草の葉に見られる 黒い油点は、弟の飛び血なのだ…

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里の山景色 その16「涼し気な花たち」

☔雨の合間をみて 湿気の多い梅雨空の下  雑木林の小道を 数日ぶりに歩きました。 先日は蕾だった『ギボウシ』が薄紫の花をつけていました。 葉がかなり大きいので『オオバギボウシ』かなと思います。 ムシっとした空気を忘れさせてくれる 涼やかさにホッと一息。 🐅すぐ近くには『オカトラノオ』の真っ白で小さな花が  お行儀よく並んで、何とも可愛らしい・・ 右下の三枚目は『アキノタムラソウ』と名前が…

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里の山景色 その15「林の中の静かなお喋り」

🌳『ムラサキシキブ』の花が咲きました~  散歩のコースになっている近くの雑木林に  二本の『紫式部』を確認しています。 園芸種の『コムラサキ』のように たくさんの実はつけませんが、 林の縁に咲く素朴な味わいが、とても美しいと感じます。 🐍視線を下に向けると・・  梅雨から夏にかけては木々の葉が茂り、陽射しが届かなくなります。  春には金蘭や銀蘭など 綺麗な花が咲く林の中、  この時季として…

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里の山景色 その14「野薊が咲く」

アザミと聞くと、秋🍂の野に咲く 『野原薊』のイメージがありますが、 こちらは初夏から夏に咲く『野薊』です。 お花そのものは双子のよう、そっくりです。 ⛰日当たりのよい山野に生え、  ちょっとした山ハイキングのお供になってくれます。 ❁花言葉は「触れないで」ですって・・  そう、薊ですので棘がありますね。  目だけで楽しみましょうね😊  1 左 : ノアザミ (野薊) キク科アザミ属の多年…

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里の山景色 その13「ささやかな夏の贈り物」

🌳鎮守の森に入るまでもなく、丘陵地ゆえ  この時季は、あちらこちらに『蛍袋』が咲きます。 毎年、うつむいて咲く この薄紫のお花を見ると、 あぁ~ 蛍の時期になったんだなぁと 思うのです。 神社⛩の 山裾の小川に、今もわずかながら蛍が生息しています。 以前は 黄色い光の帯が まるで波のように寄せては返し・・ それはそれは 素晴らしい光景が広がっていました。 👪昔の子供は、蛍を名前の由来にもな…

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里の山景色 その12「林の縁の白い花」

🌂どんよりとした曇りや 雨模様の日が続きますが、  こちら関東の梅雨入りは まだお預けのようです。  しとしとと雨降る 静かな時間も、  風情があっていいものです・・ 里山の林の縁では、木々の白い花が目を惹きます。 梅の花に似ているので、その名がついた梅花空木の 清楚で上品な美しさに 吸い寄せられてしまいそうです。 🚁少し視線を上に向けると、  そこには かざ車の形をした 小さな花がいっぱ…

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里の山景色 その11「林も夏の佇まい」

🌂こちらはまだ梅雨入り宣言はされていませんが、  昨日今日はムシムシとして、すっかり梅雨時の  湿った空気に覆われています。  新緑が美しい爽やかな日々は もうお仕舞いでしょうか。 そんな思いで、林🌳の縁を歩いていますと、 足元に五弁の可愛いお花がたくさん落ちていました。 見上げれは、下向きに咲くお花がみなこちらを見つめています。 ⛰エゴノキの花が、枝いっぱいに咲き乱れ、  葉の緑は湿り気…

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里の山景色 その10「春の林の中で」

今回は春の里山で見つけた植物で、 ピックアップに漏れてしまった画像三枚のご紹介です。 🍒青々とした葉と真っ赤な果実が目を惹き、  名前の覚えやすさや、庭木として知る『アオキ』でしたが、  自然の林に自生していることは 知りませんでした。  薄暗い中での実は鮮やかで、まるで真紅の宝石❤のようでした。 春まだ早く、散策の道脇には奇妙な雰囲気の花が・・ 『マムシグサ』と思いましたが、調べますと、…

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里の山景色 その9「金蘭の強敵発見 !!」

秋には 桃色の果皮が割れ 真っ赤な種子が顔を出す、 お馴染みのマユミ🏹ですが、 この時季には 薄緑色の小さなお花が枝いっぱいに咲きます。 🌟林の開けた日向では、ニガナの群生が  金色の星を散りばめたようにキラキラと煌めいていました。 三枚目右下の画像は、金蘭の強敵の 昆虫の証拠写真・・ 幼虫の苦手な方は、ここまでにしてね🙇 🐛蕾がたくさんついた金蘭を 何度も観察し、  開花したら撮影をし…