さんが書いた連載蕎麦の食べある記の日記一覧

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中野駅北口「田舎そば かさい」 ―長年の念願だった店―

開業して40年ほど経つそうだが、店の存在を知ったのは四半世紀ほど前のことである。 「蕎麦の食べある記」を書き始めた頃から、取り上げたいと思っていたが、利用する機会がなかった。 3月19日(土)、高円寺で行われる親戚の三回忌法要が、良い機会になった。 会食のない法事だから、早めに家を出て、一駅手前の中野にある「田舎そば かさい」で、昼餉を食べることにした。 中野駅の北口改札を出ると、正面にブロー…

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JR品川駅構内「かき揚げ蕎麦 吉利庵」 ―立ち食いの蕎麦専門店―

前日、墓参りを兼ねて初詣に行き、その日は息子の家に泊まった。 遅くまで飲み食いしたからか、翌朝は腹が減っていなかったので、何も食べずに帰路に就いた。 それでも、品川まで来ると急に空腹感を覚えた。 池袋のデパ地下で寿司を食べようと思っていたが、予定を変更した。 選んだのは、JR品川駅構内のエキュート品川サウスにある、「かき揚げ蕎麦 吉利庵」である。 今の店になって十数年だが、その前は常盤軒とい…

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鶴見「結城」 ―石臼挽き二八そば―

鶴見にある「結城」は、JR鶴見駅西口の豊岡通りを川崎方向へ少し歩くと、通り沿いの左側にある。 信州八ヶ岳山麓にある契約農家の玄蕎麦を、石臼で挽いてから手打式麺機で打った二八蕎麦の店だ。 蕎麦粉に拘っているようだが、手打ではないから安く売れるのだろう。 わが家の菩提寺は横浜方向なので、蕎麦屋の反対方向だが、今回に限らず墓参りの際に利用することが多い。 古くからの付き合いだけど、偶にしか行かないの…

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花園「やぶ久」 ―自家製そば粉ー

この連載を始める前に、一度、この店の蕎麦を食べたことがあった。 『鴨せいろ』を頼んだのに、『天ざるせいろ』が出て来た。 他の客の分を食べては悪いと思い、その旨を店主に話した。 作り間違いだと分かり、『天ざるせいろ』で構わないと、そのまま食べた。 レジで、『鴨せいろ』の値段で良いと言われたが、『天ざるせいろ』の代金を払った。 再訪を考えていたが、機会がないままに今日に至っていた。 何回か食べよう…

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影森「土津園」 ―甚太郎そばー

一週間前、同級生二人が一泊二日で遊びに来た。 初日の昼餉は皆野で鰻を食べたので、二日目は秩父で蕎麦を食べることにした。 今年の四月にも、同じメンバーで蕎麦を食べている。 現役時代の同僚が教えてくれた、影森の蕎麦屋へ行ったが期待外れだった。 今回は、秩父の田中屋へ案内するつもりだったが、生憎、月曜日は定休日だった。 止むを得ず、この日の目的地である、「秩父札所28番 石龍山橋立堂」へ向かった。 …

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秩父「××××」 ―十割蕎麦―

先日、同級生と鐘撞堂山を登った日のことである。 皆野で鰻を食べた翌日は、初回の『蕎麦の食べある記』で紹介した、石橋庵へ行くことが多かった。 幸い、この日は営業している日だった。 ところが、偶には違う店に行こうと思って決めたのが、影森の蕎麦屋だ。 店の玄関には、コロナ対策と子連れ客に対する、注意事項を書いた張り紙があった。 飲食店で子供が騒ぐのは、他の客には迷惑だが、店がとやかく言うことに違和感…

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隼町「十八番」(おはこ) ー国立劇場 食事処ー

国立劇場へ通い始めて6年目だが、食事処へ入るのは初めてである。 食事処を利用しないのは、言うまでもなく、高いからだ。 松御膳(2,800円)、竹御膳(2,200円)、梅御膳(1,800円)は、ハレの日のプチ贅沢と考えれば悪くない。 しかし、燗酒を飲みながら食事を楽しむのも良いが、幕間の限られた時間では落ち着かない。 十月の歌舞伎公演は二部制だから、今回のように第一部を見るときは、開演時間が早い…

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テレビで見る近隣の街

昨日の夜、テレビ東京で「土曜スペシャル」を見た。 かたせ梨乃、いとうあさこ、ゲストの3人が、予算5万円で1泊2日の節約旅をする。 滅多に見ない番組だが、今回のコースが、「川越~小川~寄居~長瀞~秩父」と知り、興味を持った。 川越は特にインパクトはなかったが、東武東上線で小川へ移動し、面白くなった。 小川町駅の側にある、当サイトの日記で紹介した、蕎麦屋が映った。 2020年2月4日にアップした、…

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伊香保「木暮茶寮」 ―手打 そば処―

同級生のBen君とニダイ君で、伊香保温泉へ行った。 Ben君はニダイ君をピックアップし、二人で迎えに来てくれた。 一休みして、出かけようとしたら、ニダイ君は、蕎麦屋まで運転することを申し出た。 この三人、全員が蕎麦好きで、昼餉は蕎麦ということは暗黙の了解だった。 店は決めず、途中で適当に食べることにした。 関越高速を渋川伊香保ICで出て、一般道を伊香保温泉へ向かった。 道案内は助手席に座ったB…

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阿佐ヶ谷「松月庵」 ―昔ながらの蕎麦屋―

彼岸明けの翌日、朝餉はJR東神奈川駅のホームで、穴子天蕎麦を食べた。 そして、品川駅と新宿駅で乗り換え、兄の確定申告の手伝いで、阿佐ヶ谷の生家へ向かった。 阿佐谷駅で降り、中杉通りを北へ向かうのだが、新道と旧道を使い分けている。 この日は、お気に入りのパン屋に寄りたくて、旧道を歩いた。 兄夫婦と食べようと思ったが、時間が早すぎたようで、店は開いていなかった。 駅構内のパン屋も美味しいが、戻…

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四ツ谷駅「いろり庵きらく」 ―茹でたての生蕎麦―

昨年の夏のことだが、日曜日の朝、JR四ツ谷駅周辺で、蕎麦屋を探したことがある。 構内の食堂街には店が無く、駅前に店は在ったが開いていなかった。 蕎麦屋に限らず、牛丼屋の類も駄目だった。 やむを得ず、何も食べずに隼町へ向かった。 年末に地下鉄の南北線を、四ツ谷駅でJRに乗り換えたときのことである。 偶々、いつもの麹町口ではなく、赤坂口を利用した。 3・4番線ホームへ下りる階段の脇に、蕎麦…

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長瀞町「勉強屋」 ―手打そば処―

勉強屋は、「ランチパスポート秩父・長瀞近郊 Vol.1」で知った。 超ランチ本と称する、新書版より一回り大きい本である。 80軒ほどの飲食店が紹介され、各々の店が指定するランチを、パスポートを提示することで、期間内(2014年9月20日~12月20日)に、1軒で3回まで500円(税別)で食べられた。 勉強屋は、“ざる鴨ねぎそば”1080円(税別)を、指定していた。 この店を2回利用したので、…

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小川町「しむら」 ―更級そば処―

東武東上線の小川町駅から、駅前通りを2分ほど歩くと、左側に「しむら」がある。 この店の存在を知ってから30年以上も経つが、食べる機会が来るまでに年月を要した。 初めて、この店の更級蕎麦を食べたのは、四半世紀以上も前になる。 店主と思しき、私と同年代の男性が調理場、その子供らしき女性が接客を受け持っているが、他にも何人かの人が働いている。 古い建物だが、掃除が行き届いた店の座席数は30席ほど…

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立喰そば「あさひ」 ―茹でたての蕎麦&揚げたてのかき揚げ―

電車で東京へ行くのには、大きく分けて、三通りのルートがある。 乗り換えが少なくて安いのは、東武東上線を使う方法だ。 熊谷に出て新幹線を使えば、高いが早く着く。 現役時代は、時間が優先だったから、よく利用した。 毎日が日曜日の身分になると、時間に余裕があるから、安い方法を選んでいる。 国立劇場や国立演芸場がある隼町へ行くときは、地下鉄永田町駅か半蔵門駅で降りると近い。 池袋からだと、有楽町線を使…

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平河町「天かめ」 ―お得なセットメニュー―

国立演芸場1月中席の千穐楽を見に、隼町へ行った日のことである。 早朝、東武東上線で人身事故があり、運転を見合わせていた。 幸い、家を出る頃は、運転は再開した。 和光市駅までは順調に行けたが、終点の池袋駅まで10本の電車が詰まっていた。 池袋のデパ地下で昼餉を食べるつもりでいたが、予定を変更し、和光市駅で地下鉄有楽町線に乗り換えた。 東上線は、池袋駅で南口改札を利用するので、前から2両…

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中野駅「あじさい茶屋」 ―はやい・やすい・うまい―

取り上げる店の重複を避け、最新情報を方針にしているから、「蕎麦の食べある記」に間が空いてしまった。 と言っても、根津「よし房 凜」は、続編を書いた。 隼町「さわらび」は、店構えこそ最新の写真だが、肝心の蕎麦は撮りためた中から選んだ。 何れも、例外である。 ネタを作る為に、新しい蕎麦屋を、開発することをしないのも方針だ。 中野駅「あじさい茶屋」は、JR中野駅の1・2番線ホームにある。(5・6番線…

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阿佐ヶ谷「嵯峨谷」 -店内石臼挽きの十割蕎麦-

「嵯峨谷」(さがや)は、JR阿佐ヶ谷駅北口のアーケード街へ入る手前の左側にある。 駅からは見えないが、バスのロータリーを突き抜けると直ぐだ。 この店は、花園の「花園蕎麦」より麺は太いが、食感が似ている。 もしかしたら、ここも製麺機を使っているのかも知れない。 かつて食券の自動販売機は店の前だったが、今は店内で買い、窓口で蕎麦を受け取る。 「花園蕎麦」以上に、立ち食い蕎麦屋のシステムだが、テーブ…

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新宿駅「そばいち 新宿店」 -そば・天ぷら―

「そばいち」の蕎麦は、立ち食い蕎麦の水準を超えていると、言っていいだろう。 利用したのは、今回で3回目だが、言い過ぎではないと思う。 JR新宿駅の南口改札を入ると、直ぐ左側にある。 ホームからだと、東京駅寄りの階段を昇り、右に曲がった突き当りだ。 以前は、「そば処 新宿」という店名だったらしい。 2019年5月、中央線から山手線へ乗り換えるとき、季節限定の“クレソン蕎麦”の看板を見て、衝動的に…

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秩父「石橋庵」 -自家産の蕎麦粉―

農家の副業なので、金曜、土曜、日曜、祝日しか店を開けない。 かつては、農繁期の9月と10月は、休業した。 息子夫婦が手伝うようになったからなのか、今は農繁期でも、金曜だけ休み、土曜、日曜、祝日は営業している。 蕎麦粉は自家で製粉しているが、玄蕎麦も自家栽培なのがセールスポイントだ。 国道140号皆野バイパスから約5分の竹藪の中に、「石橋庵」はある。 10年近く前、吉田の龍勢祭りで有名な、道の駅…

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寄居「吾喰楽庵」 ―越前おろし蕎麦―

店主(吾喰楽)は蕎麦好きだが、泥沼に嵌るのが怖くて、蕎麦打ちには手を出さない。 それより、他人が打った蕎麦を、「美味い」とか、「不味い」と、評論家に徹した方が楽だと考えている。 記録が残っている最近の6年間で、蕎麦屋で蕎麦を食べたのは月平均3.5回、吾喰楽庵(自宅)では2倍の7回になる。 蕎麦だけでなく、饂飩、中華麺、パスタも好きだから、麺類の合計は年間で365回の実績もある。 しかし、御飯をも…