「短歌と俳句」の日記一覧

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【歳時記入門】俳句のテキスト

7/3 【歳時記入門】俳句のテキスト 青柿の夜々太りつつ星は気儘 波多野爽波 青柿のまだ小さければしきり落つ 高浜年尾 城守る青柿ばかり会津なる 杉本寛 青柿の堅さ女の手にすわる 西東三鬼 四角ばる青柿の面蟹に似て 高澤良一 *  青柿・・・ まだ熟さない青い柿である。渋くて食べられない が葉の間にだんだんと大きくなりやがて熟して行 くのを見ているのは楽しい。青柿が風害などで落 ちて転がっている…

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松尾芭蕉の世界

7/2 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :須磨 この浦の悲し千年留まりて愁い多かり白波の音 【参考】橋 閒石の俳句 どの句も発想が自在で奥行が深い。一句一句、作者の体内を潜っ て浄化され、ひろびろとした情感が…

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松尾芭蕉の世界

7/1 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :須磨・明石夜泊 朧にていとゞ艶なる夜の月も 麦の穂の赤らみあいて須磨寺や漁人の軒に芥子の花ゝ 【参考】橋 閒石の俳句 どの句も発想が自在で奥行が深い。一句一句、作者の…

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【芭蕉の世界】

6/30 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :大和路 灌仏の此日に生れ鹿の子や詣でて奈良のここかしこかな 【参考】橋 閒石の俳句 どの句も発想が自在で奥行が深い。一句一句、作者の体内を潜っ て浄化され、ひろびろ…

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松尾芭蕉の世界

6/29 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :旅の賦 景色にも山野天地のわざありや道者したいて風情うかがう 【参考】 麦こがし人に遅れず笑ふなり            桑原三郎 桑原俳人の求める俳句は、本当の…

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松尾芭蕉の世界

6/28 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :吉野・高野・和歌 花盛る三日とどまる有明の月の哀れや胸迫りくる 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の代表です 父がいて障…

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松尾芭蕉の世界

6/27 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :道中 旅の具の背負い引かるる物うきや力無き身の道も進まず 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の代表です 定年のつまり八月…

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松尾芭蕉の世界

6/26 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :万菊丸 道引きの弥生の花見誘われていでや門出の笠の落書き 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の代表です 筒鳥に呼ばれてい…

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松尾芭蕉の世界

6/25 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :新大仏寺・伊勢 大仏の石の蓮華や獅子の座のうず高くあるつる草の上 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の代表です 思い出に…

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松尾芭蕉の世界

6/24 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :旧里 世の常と見てはしみじみ故郷の遠き昔の煤をはらひぬ 大掃除愚痴のはきだす数え日や宵のとしとて名残おしまむ 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知…

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松尾芭蕉の世界

6/23 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :伊良古崎・熱田 花ににて折からの雪降りしきり社の鏡磨きて清 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の代表です。 いつの間に…

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松尾芭蕉の世界

6/22 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :道の日記・鳴海・吉田・保美 うわ言も酔うては人のざれ言もおもひなしての後や先やと 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の…

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松尾芭蕉の世界

6/21 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :道の日記・鳴海・吉田・保美 うわ言も酔うては人のざれ言もおもひなしての後や先やと :伊良古崎・熱田 花ににて折からの雪降りしきり社の鏡磨きて清 【参考】松田ひろむ…

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松尾芭蕉の世界

6/19 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :旅立ち 心なし寒苦をいとふ霜雪のあるは小舟別墅の宴(べっしょのうたげ) 【参考】松田ひろむの俳句 松田ひろむ氏は1938年高知県生れ、「鴎座」 俳句会の代表です。…

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松尾芭蕉の世界

6/18 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :旅立ち 空定めなきやけしきの神無月身は風の葉と行末いかに 初しぐれ旅人行くや追う人も        ** 夏の夜を待つはひさしきほととぎす 【参考】 日の本や金も子…

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松尾芭蕉の世界

6/17 松尾芭蕉の世界…あけび庵 【笈の小文】を追って   あけび庵 芭蕉は深川を出発し、伊良湖崎、伊勢、故郷の伊賀上野を経て 大和、吉野、須磨、明石へ旅をして、この旅を書いた紀行文で 死後の宝永6年出版して世に知られました。 :序章 月のよと見る花の友移ろいや四季折々の風雅の道よ       ** いにしへの春の別れの卯月とは 【参考】 新しき猿又ほしや百日紅              渡…

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紀貫之(きのつらゆき)の世界

6/16 紀貫之(きのつらゆき)の世界・・・あけび庵 【土佐日記】を追って まとめ 土佐日記は四国、土佐国に赴任した紀貫之(きのつらゆき)が任期 を終え、京都にもどってくるまで55日間の旅(主に船旅)を描いた 平安時代の日記文学です。 :大津~浦戸 鹿児の崎別れがたきと磯の下追ひ来て人のいはれほのめく 船頭の急きて潮満ち風も吹く行けば塵散り雲も漂ひ 船足に酒よき物を入れたればゆくゆく飲み食ふ京…

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紀貫之(きのつらゆき)の世界

6/15 紀貫之(きのつらゆき)の世界・・・あけび庵 【土佐日記】を追って まとめ 土佐日記は四国、土佐国に赴任した紀貫之(きのつらゆき)が任期 を終え、京都にもどってくるまで55日間の旅(主に船旅)を描いた 平安時代の日記文学です。 :男もすなる日記といふものを 門出より女もするなり土佐日記師走書きつくいささかものに 四年果て五年なるや解由取りて館より船へわたり出でたり 見送りの別れを惜しむ…

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紀貫之(きのつらゆき)の世界

6/13 紀貫之(きのつらゆき)の世界・・・あけび庵 【土佐日記】を追って   あけび庵 土佐日記は四国、土佐国に赴任した紀貫之(きのつらゆき)が任期 を終え、京都にもどってくるまで55日間の旅(主に船旅)を描いた 平安時代の日記文学です。 :奈半の港 夜の更けて西も東もみな暮れる山も海もと漕ぎ行くまに 【参考】岩渕真智子の俳句 岩渕真智子さんは、北海道生まれ。函館市近郊で木材会社を営む ご尊…

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紀貫之の世界

6/12 紀貫之(きのつらゆき)の世界・・・あけび庵 【土佐日記】を追って   あけび庵 土佐日記は四国、土佐国に赴任した紀貫之(きのつらゆき)が任期 を終え、京都にもどってくるまで55日間の旅(主に船旅)を描いた 平安時代の日記文学です。 :奈半の港 漕ぎ離れこの人どもの見送らむ船にも思ふ岸にいふべし 宇多いくと幾千歳経たり松原の波打ち寄せて鶴ぞ飛びかふ 【参考】岩渕真智子の俳句 岩渕真智子…