萌えいずる生の悦び(1639)
前の日記で、多くの友人・知己が次々と身罷っていき、wakoh自身も落ち込みがちになることを記した。けれども、この90歳半の老残は、それでもなお生きている。生きているからには、もっと積極的になることも必要だろう。 そこで、ここに、2つだけ例示してみようか。wakohが週に1回だけであるにせよ、デイサービスに通うようになっていることは、すでに何度も触れてきたかもしれない。そこでは、介護・支援を必…
前の日記で、多くの友人・知己が次々と身罷っていき、wakoh自身も落ち込みがちになることを記した。けれども、この90歳半の老残は、それでもなお生きている。生きているからには、もっと積極的になることも必要だろう。 そこで、ここに、2つだけ例示してみようか。wakohが週に1回だけであるにせよ、デイサービスに通うようになっていることは、すでに何度も触れてきたかもしれない。そこでは、介護・支援を必…
これから記そうかとしていることは、未だ娘の許可は得ていない。その意味で、いくばくかの躊躇いはないとはしないけれども、一言しておこうか。娘よ、許し給え。 人間の生命は尊い。連綿と受け継がれて現在に至り、未来に繋がっていく。 その生命が神様の祝福の中に、育まれんことを。 娘の長女が無事出産した。10月23日8時15分だった由。 母子ともに健全のようだ。まずは喜ばしい限りだ。 その胎児の生…
wakohが佐藤春夫家との三代に亘る交流の日記を書いた時も、今江戸川乱歩と父にに関わる4篇の日記を書く前にも、まさか佐藤春夫と江戸川乱歩が会ったことがあるなどとは、全く知らなかった。 ところが、実際に会っていたのだ。しかも、重要な局面においてだった。 江戸川乱歩『日本探偵小説事典』をざっと読んでいた時に初めて知ったのだが、探偵作家が注目するわが国の純文壇作家としては、谷崎潤一郎・芥川龍之介・…
戸川乱歩と父(4)江戸川乱歩と父の交流 (これから書こうとすることは、実は二度にわたって途中で消えて(消されて?)仕舞ったものである。探偵小説の第一人者に関わることなので、あるいは探偵的に、その理由が探られるかもしれない。 超大型台風19号は東海・関東の広域に大きな爪痕を残しながら、北上していった。その間、wakohは、何と「江戸川乱歩と父」のことなど書いていたのだった。だが、肝心の部分が…
さて、ここで一変する。小酒井不木と江戸川乱歩の関係に。 江戸川乱歩(本名・平井太郎)は、大学在学中から、また大学卒業後、職業を実に転々としている。在学中には、活版小僧、写学生、政治雑誌編集部員、図書館貸出係、英語の家庭教師など。また卒業後は、大阪貿易商の許約1年、造船所事務員、団子坂での古本屋、「東京パック」編集者、中華ソバ屋、市役所吏員、時事新聞記者、大阪毎日新聞広告部員と言った有様だった…
三高では、1年先輩の、親友となる小酒井不木(光次)との出会いがあった。どういう契機だったのかまでは定かではないのだが。恐らく、三高の寮で相知るようになったのであったろう。不木は医科志望の三部だった。不木は稀にみる秀才だった。しかも、互いに肝胆相照らす仲となった。不木はいち早く父の素質を見抜いたのでもあったろう。父は不木にすっかり心酔してしまった。そして、それは不木の死後もなお揺らぐことがなかっ…