4 体調を崩し 寝込む 「月島慕情」
気の使う作業を4~5時間続け、鼻水が出てきて、ん?おかしいかな、と思っていたら、ダウンしてしまった。 コロナの症状ではない。旅行や繁華街へ出かけたわけではないし、買い物には、マスクを2枚もして出かけ、1週間のまとめ買いをしてくるだけだった。だから、コロナではないと思っていた。風邪と、疲れと、ストレスの混合なのかと思う。 吐き気も伴っていたので、布団の中で、ジッとしており、食事の時だけ起き…
気の使う作業を4~5時間続け、鼻水が出てきて、ん?おかしいかな、と思っていたら、ダウンしてしまった。 コロナの症状ではない。旅行や繁華街へ出かけたわけではないし、買い物には、マスクを2枚もして出かけ、1週間のまとめ買いをしてくるだけだった。だから、コロナではないと思っていた。風邪と、疲れと、ストレスの混合なのかと思う。 吐き気も伴っていたので、布団の中で、ジッとしており、食事の時だけ起き…
地方の3流大学を卒業し、1度就職したが、厳しい労働に耐えられず退職してしまった健斗は、今は、次の就職先を見つけるため、あちこちの入社面接を受けながら、司法書士の資格を取るため自宅で試験勉強をしている。家においてもらっているような居候の立場なので、祖父の介護の仕事を、いくつか頼まれ、その約束を守って自宅で介護を手伝っている。祖父の話し相手、祖父の入浴の支援、祖父のおやつの用意、あと、デイ・サー…
「家族収容所」では、夫婦や家族が依存しあうことを最悪・災悪と考えているようだ。「あとがき」を読むと、「『共依存の否定』こそが、私のメインテーマ」という意味のことが書いてある。 この本は、結婚していろんな権利や自由を失い、それでも経済力がないから離婚出来ない人の相談相手になっているカウンセラーの著書である。 来談者のウソ混じりの相談に、著者がホラをまじえて、さらに大げさに書いているらしい…
ようやく、読み終えた。500頁の小説は、寝ながら読むにしては、本が重すぎた。 五分の二まで読み進み、その後、雑用がいろいろ入り、中断し、再び、本を手にして読み終えることができた。 ・第3次予選に残ったのは、12名。本選に残れるのは、そのうち、6名。マサル、亜夜、風間塵の3名はどうなるのか…。誰が、どう弾いて、どのような結果になるのか、読者を惹きつける描写が続く。ある種の、スリラー的要素も加味さ…
1老子の思想の中で、「道」と言う部分が、分かりにかった。老子は、この「道」という言葉を多義的に使っているからいるからなのだろうと思う。もっとも明快なのは、 「人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る」 の部分だと思う。ただ、地、天、自然は、理解しやすいが、途中に「道」が入ってくる。老子は、天が、太陽を照らし、雨を降らすとしたが、天のこの運動を、自然現象として説明できず、空中→太陽…
「終の住処」(ついのすみか)を、ついに読み終わった。重苦しい作品で、5~6日かかってしまった。30歳過ぎの二人が、結婚し、20年を過ぎて、再び、疲れたような顔を、それぞれが、相手の中に見出しているといった小説なのである。芥川賞は、何かの断面を切り取り、問題提起をし、文学にある種の切り口を示した作品に与えられる小説なのか。直木賞と違って、読みづらい作品があるとは知っていたが、この小説も、すいすいと…
半月ほど、「老子×孫子」の読書にかかっている。毎日少しづつというわけで、6月一杯はかかりそう。以下は、その都度、気づいた印象などを書き留めたものである。 〇 老子にとり、「柔軟」であることは、大切なことだという。柔軟は、水に象徴される。丸い器に入れれば丸く、四角な器に入れれば、水は、四角にもなる。 ・水は意図なく流れ、しかも、大地に恵みもたらす。水は、無言で、作為なく行い、益を与えている。こ…
<舞台設定> ・PARTⅠ…1930年7月 ロンドン ・PARTⅡ…1931年5月 ロンドン ・PARTⅢ…1937年4月 ・PARTⅣ…1937年9月20日 上海、キャセイ・ホテル ・PARTⅤ…1937年9月29日 〃 ・PARTⅥ…1937年10月20日 上海、キャセイ・ホテル ・PARTⅦ…1958年11月14日 ロンドン < 登場人物 > ・クリストファー・バンクス(幼少期パ…
67 単なるスリラー小説であったのか?読み終わって、恩田陸は、なぜこんな本を書いたのか、分からなかった。恩田陸を調べると、推理小説家らしいことが分かった。 私は、恩田陸の「夜のピクニック」を読み、良い作家だと思った。それは、きっと、今から考えると、本屋大賞をとったというので、「夜のピクニック」を読み、そして、恩田陸の作品は、良いものがあるに違いないと、思ったのかもしれない。そして、数年前、「…
出だしは読みずらかったが、次第に全体が1つの方向に収斂していくのが見え、後半は、読み易くなった。 ブリトン人、アーサー王、サクソンの戦士、記憶の曖昧な老夫婦などが出てきて、どういう展開になるのか戸惑った。6~7世紀のブリテン島の物語である。 記憶がすぐさま薄れていく村に住んでいた老夫婦が、遠く離れた息子の村に旅をしようと決意し、村を離れていく間に、道中、様々な問題が起こり、記憶が薄れてい…
本を読み終え、今の若者たちの生態を知ったような気がした。だから、読書感想など書かなくともよいかと思い、書棚に積もうと持ち上げた。その時、待てよ、普通、「解説」といった「書評」めいたものが付くはずだと思い、本の最終ページを開いてみた。中村うさぎが、「解説」を、数ページ書いていた。読んでみると、「きみはポラリス」という本を、そんな風に見るのか、という思いがした。中村うさぎからすると、「きみはポラリス…
聖山環奈という大学生が、画家で個性の強い父親を刺し殺すというストーリーだった。途中まで読み進み、どうしてこんな本を買ってしまったのかと、悔やんだ。直木賞受賞作なら、はずれはないと思っていて、買っただけのこと。 五木寛之の「百寺巡礼」を並行して読んでいたので、「ファーストラブ」は、合間合間に読んだ。それほど面白そうでもないので、ついつい時間が経ってしまったが、読みだしたらとにかく読み通すしかないと…
数日前に読み終えました。読書感想を、と思いながら、コロナ第3波の拡大に、菅政権の対応が、後手後手なのに苛立ち、余計な駄文を書き散らしていたので遅れて、ようやく本日まとめました。 この小説は、「わたしゃ、わたしで 独りで 生きていく」、ということを、岩手弁で決意表明したような内容でした。 1、「おら」というのを、「わたし」と言えば、なにか自分を隠しているようであり、他者を意識した言葉のように感…
インドの仏蹟訪問ツアーで、一緒になった日本人観光客。その中で、新婚旅行先にインドを選んだ、三条夫婦は、日本の若者を象徴するように描かれていた。富裕な家庭に生まれた新妻は、フランスへ行きたかったらしい。汚く、ごみごみしたインドに来て、事あるごとにインドを厭い、夫と共に出歩くのさえ億劫になってきていた。写真家として、良い写真を撮ろうとする若い夫は、妻を残し、ガトーと呼ばれるガンジス川河畔の死体焼却場…
1、この本が面白かったというか、新鮮だったのは、東北のエミシの側から見たヤマト朝廷の東北進出を書いていたせいだ。そして、新しい発見も沢山あった。 主人公マサキリンの出身地は、ケセとあったが、本に添付された地図を見てみると、現在の気仙沼、陸前高田の辺りである。そこから、若者の武者修行の旅で、多賀城、仙台(ミヤンギ)辺りまで、出てきて、そこに住む、エミシ(アイヌ)が、奴隷化されていくのを見て、義侠…