「文学」の日記一覧

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人生の耐えがたい軽さ…恋愛

人間が、何のために生きているのか?という子供じみた命題。それを真剣に考えるのはまさに中二病といえます。そんな日記を以前かきました。https://smcb.jp/diaries/8741312 僕は若かった頃、この概念を現代文学史からよく考えたものです。  例えば、「生きる意味は、意味など無く、虫けらや植物のようにただ生きているだけなのに、人間は神や社会貢献や愛などを勝手に絡めて意味づけている。…

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神や霊の存在が否定された日

前回、日本の「自然主義文学」の夜明けについて書きましたが、ヨーロッパにおける「自然主義」の夜明けは、極めて衝撃的だったのです。日本の変態フェチの告白と訳が違っていました。 (前回の日記参照。https://smcb.jp/diaries/8826907) この日記をお読みの皆様は、「神」の存在を信じていますか?死後の世界を信じますか?人間に魂があることを信じていますか?  欧米の文化は、キリスト…

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「オデッサ・ファイル」フレデリック・フォーサイス著

題名の「オデッサ・ファイル」の「オデッサ」とは、ウクライナの都市ではない。著者のフォーサイスがこの小説の中で、「オデッサ」について、次のように説明している。 「ドイツ語の元SS隊員の組織の初めの言葉をつなぎ合わせたものだ。SSとはヒトラーのもと、ヒムラーをトップにしてつくられた組織。この目的はヒトラーが生存に値しないと判断したすべての要素を除去することにあった。 この目的を達するためにSSは…

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☆すいません初めてお名前聞きました【百田宗治詩碑】

明治26年生まれの大阪の詩人さん 艶やかな色町である新町で青春時代を過ごした 「何もない庭」平易な文体深読みするしかないのか こうして記念碑を遺してもらえるだけの文才があった方なんでしょうね 大阪市西区にある新町北公園内で詩碑の存在を知った

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瀬戸内寂聴さんとの思い出

瀬戸内寂聴さんが亡くなった。彼女は若いころ華やかで、不道徳な恋多き女性、人生後半は仏に身をゆだね、まじめに行きていたと思う。原発問題を通じて彼女に興味を持った。「福島の人がかわいそう、何とかとかしなければ、私にできること何でもする」弱者に寄り添い、助けようとしたことはパフォーマンスでないと思う。人生のバランスをとって、あの世に逝ってしまった。ご冥福をお祈りします。    『夏の終わり』 瀬戸内寂…

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☆フムフム思わず立ち止まり惹き付けられた貼り紙の名文【安楽寺】

東住吉区田辺をマップ片手に散策していました 小さなお寺の前を行き過ぎようとしていたら数枚の書き物がね! 心に染み入るような文章が書き連ねてあるではありませんかぁ 漏らさず読みふけってしまったわけです どんな住職さんなのか気になりましたがさすがに「頼もう!」とか言って門をたたく勇気は出ない臆病者であります

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☆小さな記念碑でも見落とさず記録しておくマメマメさに一人自慢【森本薫文学碑】

私の得意分野ではないし実は初めて聞くお名前だった 有名な劇作家で「華麗なる一族」や「女の一生」を書き上げたとなると親近感が湧く 昭和21年結核によって34才の短い生涯を閉じた 平均年齢まで生き抜いていたならば山ほど名作を書き残していたはずだろうね 児童公園ジャンルの「中津公園」の一角に静かに文学碑があった

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『ダーウィン事変』

衝撃、感動、ショック。何の予備知識もなしに手にした一冊。 上野駅のサントリーバーに行ったら、本屋に行かずにはいられない。そこで2冊を仕入れた。 一冊はマンガ。2022マンガ大賞の『ダーウィン事変』。変わった題名だ。表紙は洋服を着たチンパンジー。 私は小説など「文学」の下に漫画を位置づけていた世代だが、手塚治虫の『ブッダ』を読んで変わった。 「マンガ大賞」受賞作品に間違いは…

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受験勉強で苦手の国語が老いの生きがいに

現代国語、古文が苦手であった 他の科目に比べて、成績を上げるのが難しい そもそもの読書嫌いからくるものだったと思う ところが、歳をとるにつれ、本を読むようになり、読書好きになった それも、ただ本を読むだけでなく、俳句や短歌を詠むようにもなっている 文学が好きになった 言葉を嗜むようになった 世のなかを、俯瞰するかのように生きるようになってきているのを感じる 短歌や俳句は、それを表…

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プロレタリア文学の旗手、小林多喜二ゆかりの宿「七沢温泉 福元館」

厚木から宮ヶ瀬湖に続く道沿いに鄙びた温泉地「七沢温泉」がある。神奈川県県央地区の人なら「美肌の湯」と言うことで知る人も多いが、その他の人にとっては、どちらかといえば秘湯の部類に入りかも知れない。その温泉地の旅館の一つに「福元館」という宿がある。この温泉宿の離れに古いが(1920年代の建築)当時としては瀟洒な「離れ」がある。この離れに、1931年3月から約1ヶ月間逗留していたのがプロ文学の旗手…

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日本文学の歴史第6巻/角川書店を読んで

履かされし どの下駄も皆 高過ぎて  つまずきのめり  こけて倒れて 鎌倉時代最後期~江戸時代最初期の事が語られています。 「この大山祇神社には…文安二年から寛文十一に至る二百二十余年に亘って、二八〇余巻にもあまる連歌の資料が懐紙のままで保存されている」 ※我が出身町の神社ですが、武具甲冑の宝庫として著名なのは知っていましたが、連歌に関しては初耳です。 「人々の歩みにつれて、自然に道が生ま…

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芋類日光消毒用すのこ作成

敗戦後 初めて食べた まくわうり  美味い美味いと 家族五人で さつま芋、じゃが芋、里芋、ニンニク、タマネギなどは、朝収穫した後しばらくは日光消毒をします。 周りの仲間は、そのまま土の上でしていますが、自分の場合は、ニンニクやタマネギは茎を利用してぶら下げ、芋類は乾燥ネットに入れたり、シルバーシートの上でなどと様々です。 ぶら下げるのは大変だし、シートでは下側の反転が必要です。乾燥ネットが…

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『日本文学の歴史第5巻』/角川書店~

◯室の 正体見たり Kの嫁 平安後期~鎌倉時代の事が書かれています。 「後鳥羽院は白河上皇の造営した鳥羽離宮を増修し、風流韻事に歓楽の限りを尽くした」 ※いいご身分です。 「院政文化を代表するものに寺院や離宮などの巨大な土木工事がある。後鳥羽院の水無瀬離宮の造営もその一つ。しかし、このような大工事に労苦した庶民の労苦を忘れるわけにはいかない」 ※4巻の時、天◯・上◯らの、民不在の所業を云…

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自費出版を計画しています

二〇二〇年初頭から始まった新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は、私たちの生活全般に多大な影響を与えています。長期間にわたり自粛する機会が多くなり、その一つに移動があります。私たちは移動を自粛しても国内外への旅行などの想いは変わることなくあり、その想いを馳せる対象の一つに故郷があります。 こうした思いを一冊の本にしようとまとめ、自費出版を計画しています。 私の出身地は、歌川広重の有名な浮世絵…