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60代からの友達の作り方とは?シニアに最適な出会いの場を紹介

「年齢を重ねると、なかなか友達を作れなくなった……」「仲良く付き合っていた友達がいたけれど、家庭環境の変化でタイミングが合わなくなった」「新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で遠出ができなくなって、地元の友達と会いにくくなった」

このようなことに悩む人は、決して少なくはありません。しかし、「身近で話すことができる友達」は非常に貴重なものです。

ここでは、60代から友達を作る方法について解説していきます。

 60代で友達がいない人は少なくない

60代で友達がいない人の割合は、決して少なくはありません。

しらべぇ編集部のデータでは「60代以上の男性のうちの65.0%が、女性のうちの71.7%が、10年以上の交流のある友人がいる」と答えていますが、「60代以上の男性のうちの44.5%が、女性のうちの23%が、『悩み事を相談できる友達がいない』」と答えているデータもあります。

これはなぜなのでしょうか。

出典:

しらべぇ「60代女性の7割に「10年以上交流のある友人」アリ 会う機会は減っても…」

村田ひろこ「友人関係が希薄な中高年男性―調査からみえる日本人の人間関係」

仕事や家事で友達関係が途絶える

学校のことと勉強のことを考えていれば良かった学生時代とは違い、大人になるに従って「仕事」「家事」などの「やらなければならないこと」が増えてきます。

仕事や家事に忙殺されて遊ぶ余裕がなくなっていきがちですし、また相手も同じような環境にあるためなかなか時間を合わせにくくなるという問題もあります。

この結果、友達関係が途絶えがちになってしまうのです。

 一人で気楽に過ごしたいと考える

仕事や家事をしていると、多くの人は、日常的に大勢の人と関わることになります。

もちろんこれは大きな喜びを生むものではありますが、同時に、「気疲れ」をもたらすものでもあります。どれだけ親しい人であっても「人と触れ合うこと」自体にストレスを感じることはありますし、親しくない人とであっても仕事上で付き合わなければならない状況ではさらにストレスもたまりやすくなります。

このため、「休日くらいはだれとも会わないで過ごしたい」となってしまう人も多いといえます。

 一人でも楽しめる娯楽や趣味が増えた

現在は、一人で楽しめる娯楽や趣味も非常に増えてきました。

たとえばサブスクなどを利用した映画鑑賞や、インターネット、ゲーム、楽器演奏などです。一人で打ち込める娯楽や趣味の選択肢が増えたため、人と触れ合わずとも、一人で「楽しみ」を完結できるようになったのです。

また新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は、これに拍車をかけました。感染症の流行下ではなかなか人と会いにくく、これを契機に始めた「一人でできる趣味」にハマった、という人も少なくありません。

60代からの友達作りに最適な出会いの場

もちろん、「一人でできる楽しみ」を持っておくことは非常に良いことです。

しかし一人でいることに孤独を感じる人は、やはり友達作りのために積極的に動き始めた方が良いでしょう。そのための方法として、以下のようなものがあります。

インターネット/SNS

「インターネットという技術」の黎明期は、ここで友人などを作るのは怖いことだと思われていました。現在の60代の人ならば、その価値観が世の中で共有されていた時代を、よく知っているのではないでしょうか。

しかし現在は、インターネットで人と交わり、交流関係を持つことは当たり前となりつつあります。子どもとは異なり、60代に入った人の場合は「相手が悪意を持っているかどうか」を冷静に見決めるだけの眼力もあるでしょう。また、実際に顔を合わせることはしなくても、オンラインでやり取りするだけでも楽しいものです。

自分の趣味で検索をかけて、同じ趣味を持っている人とつながりましょう。

オンライン上の交流は、年齢を気にしなくて済むというのも大きなメリットです。

 老人ホーム

同世代の友達を作りたいのであれば、高齢者施設などに足を運んでみるのも良いでしょう。

ご高齢の方を対象として、趣味の場を提供している高齢者施設などもあるからです。これらは要支援・要介護に認定されていない人でも利用できるケースもあります。このようなサービスを利用するのも良いでしょう。

また、高齢者施設の多くは、入居者同士で触れ合えるレクリエーションの時間を設定しています。自宅を離れたのちも、人との関わりを持てるようにしているのです。

 地域活動/ボランティア

地域活動やボランティアを行うのも良いでしょう。これによって地域の人との間に交流関係が生まれます。

またこの地域活動やボランティアは、「人のために役立てること」でもあります。

これによって自己肯定感が高まり、日々を生き生きと生きていけるようになります。

小さなお子さんと触れ合える活動もあるので、積極的に取り組んでいくと良いでしょう。

習い事/趣味のサークル活動

上では「高齢者施設での趣味」を紹介しましたが、これ以外の習い事やサークル活動に取り組んでいくのもおすすめです。

現在は安価で始められるものもありますし、年齢を問わずに行える趣味もたくさん提供されています。

若いころにはチャレンジできなかった習い事をしてみるのも良いでしょう。たとえば、華麗で可憐なバレエなどでは、特に「ライフバレエ」「シニアバレエ」のようなかたちで、ご高齢の方向けのプランを提供している教室もあります。

友人を作るだけでなく健康的な毎日を送るためにも、このような習い事・サークル活動は役立ちます。

  仕事を続ける・新しく始めるのもおすすめ

60代以降の仕事は、単純に「お金を稼ぐため」だけに行うものばかりではありません。

賃金という「対価」をもらい、周りの人と関わり、自己肯定感を高めていくための手段ともなりえます。

 定年後の再就職によって孤独は解消される

仕事をしていた人が定年退職をすると仕事でつながった人との関係が切れてしまい、孤独に悩まされる状況に陥ることもよくあります。新しい活躍の場所を得ることは、この「孤独感」を解消するために非常に有用です。

実際に、日経BPコンサルティングが40~74歳までの2,368人から回答を得た「定年後の就労に関する調査」では、「社会との関わりを持ち続けたいことが、定年後も働く理由となった」と答えた人が50%程度にまで達しています。

出典:

日経BPコンサルティング「定年後の就労に関する調査」https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00223/021800010/

パートやアルバイトなら手軽に始められる

もっとも、年を重ねれば体力や判断力が落ちてくるといった問題点もあります。また、「40年以上も働き続けたのだから、老後はゆっくりしたい」「無理がない範囲で働きたい」「キビキビ働けるかが不安」という気持ちを持つ人も多いことでしょう。

このような場合は、パートやアルバイトから始めてみることをおすすめします。「パートやアルバイトでも、いきなり継続的な仕事に就くのは不安」という場合は、短期雇用のアルバイトなどに応募するのも良いと思われます。

現在は「高齢者雇用」として、シルバー人材を募集しているところも多く見られます。このような企業はシルバー人材の受け入れに慣れているところも多いので、ここからチャレンジしてみるのもおすすめです。

新しい出会いの場を探す上での注意点

最後に、「新しい出会いの場を探す上での注意点」について解説していきます。

 年下の人ともフランクに接する

趣味や仕事の世界で人と知り合った場合、相手は自分よりもずっと年下であることも多いといえます。このような相手に対して、年長者として「先輩風」を吹かしてしまうのは基本的には控えるべきです。

友人関係は対等なものであって、どちらか片方が「上」であってはいけません。

フランクに接し、説教などは控えましょう。

また、友人を作るためには「礼儀」も必要です。フランクさと失礼さはまったく別のものですから、ある程度線は引き、相手に対しても敬意を払うようにしましょう。

 身だしなみに気を配る

身だしなみに気を配るのは、大人として当然のマナーです。

ちょっと良いランチに行くときなどに、よれよれのトレーナーや部屋着のジャージを着た人が現れたら、多くの人は戸惑うでしょう。TPOに合わせた装いをするということは、「場や人に対する気遣い」なのです。

無理に若者に合わせた格好をする必要はありませんが、清潔できれいな服を選ぶようにしましょう。また、常に美意識を持って自分に向き合うことも重要です。

  趣味が合う人とコミュニケーションを取る

まったく違う世界観を持っている人とコミュニケーションを持つことも楽しいものですが、趣味の合う人との会話から始めた方がストレスは少ないことでしょう。

「共通の話題がある」というのは、それだけで非常に強いものです。

映画や本、ゲームやサイクリングなどのように、同じ趣味を持っている人からまずは人間関係を広めていきましょう。また、人が新しい作品や道具、趣味を勧めてきたときに、「(金銭的・時間的に多大な負担が生じるものでない限り)とりあえずやってみる」というフットワークの軽い人は愛されます。

  まとめ:趣味人倶楽部で趣味の合う友達を作ろう

新しい趣味を始めたり、引退後に新しい仕事をし始めたりすることは、60代以降の友人作りに非常に効果的であると解説してきました。

ただ、「自分で調べて挑戦するのはハードルが高い」「比較検討をして決めたい」という人は、趣味の仲間を募っているサイトなどにアクセスすることをおすすめします。

 趣味人倶楽部では、毎月さまざまな趣味イベントの紹介をしています。話題の合う人やイベント探しのお役に立ててくださいね。

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