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刺繍を始めたい人必見!初心者でも簡単にできるステッチを紹介
古くからインドア系の趣味として高い人気を誇る刺繍。現代の衣服のデザインにも取り入れられており、趣味と実益を兼ねたスキルとしても注目を集めています。
美しくかわいい刺繍にチャレンジをしてみたいと思う人は多くても、一見ハードルが高くなかなか一歩目を踏み出せない人が少なくありません。しかし刺繍は誰でも簡単に始められる、敷居の低い趣味です。今回は趣味としての刺繍の魅力と、誰でもすぐにできる刺繍の簡単ステッチをご紹介します。
趣味で楽しむ刺繍の魅力
刺繍の歴史は長く、日本ではおよそ5世紀頃から受け継がれているといわれています。長い間文化として育まれ、趣味として愛されている刺繍の魅力について改めてご紹介します。
オリジナル作品が作れる
刺繍の大きな魅力のひとつに「自分のオリジナル作品が作れる」があります。針と糸を使って絵柄をデザインする刺繍は、ひとつひとつが一点もののオリジナル作品。同じ人が作っても、全く同じものは作れません。
誰かの作品を真似して作ったとしても、完成した刺繍は作者だけの作品です。さらに自分だけのアレンジを加えてみたり、大好きなキャラクターを再現してみたりすれば、誰にも作れない自分一人だけのオリジナル作品を生み出せるでしょう。
隙間時間にマイペースで続けられる
刺繍の難易度は作品によってさまざま。数十分で仕上げられるものもあれば、何千時間という時間を費やして完成させる大作もあります。非常に自由度が高く、作品にかける時間で好きなように決められますので、隙間時間を使ってマイペースに進められます。
短い時間で完成するシンプルな作品を大量に作るのも良し。隙間時間を積み重ねて大作に挑戦するのも良し。細かい時間を無駄にせず取り組めますので、忙しい人にも向いている趣味といえるでしょう。
裁縫の技術が上がる
刺繍は裁縫の技術を駆使して絵柄を作り上げるもの。刺繍に取り組めば取り組むほど、自然と裁縫の技術も上がっていきます。一般的な裁縫には使わない技術が求められる刺繍が上手にできるようになれば、裁縫にも活かせる幅広い技術を身につけられるでしょう。
刺繍を始めるために必要な道具
美しい絵柄を描く刺繍には、いくつかの専用の道具が必要です。最初から全てを揃えなくても刺繍は始められますが、基本的な道具を使ってスタートすれば、より早い上達が期待できるでしょう。
刺繍針
刺繍針は一般的な縫い針よりも針穴が大きく作られており、刺繍糸を通しやすくなっています。また刺繍糸の太さに対応できるように、針穴の大きさが異なる針が多数用意されています。
針の種類には大きく分けて「フランス針」と「クロスステッチ針」の2種類があります。フランス針は針先が鋭く尖っており、布地へスムーズに針を通せるのが特徴。クロスステッチ針は針先が少し丸くなっており、糸割れを防ぐように作られています。
一般的な刺繍のイメージは細かく華やかな絵柄を描くフランス刺繍を指しているため、針はフランス針を選んでおけばよいでしょう。
刺繍糸
刺繍に使う糸を選ぶ基準には「太さ」と「素材」があります。
太さは「~号」として表されており、数が大きくなるほど細い糸を指します。主に「25番」「12番」「5番」の3種類があり、25番は細く繊細な絵柄を描くための糸。5番は太く豪快な絵柄を描く糸です。12番はその中間に位置しており、初心者の多くは25番と5番を使いこなせるようになるところからスタートします。
素材の種類も非常に豊富であり、同じ太さの糸でも全く異なる質感を表現できます。一般的には「ウール」の刺繍糸がよく使われており、立体感のある刺繍を楽しめます。上品でつややかな質感を求めたいなら「シルク」や「レーヨン」。自然な風合いを楽しむなら「リネン」、落ち着いた印象が好みなら「花糸(コットン)」を選ぶとよいでしょう。
布
刺繍を行う布選びも、よい作品を生むためには重要なポイントです。布によって刺繍の難易度が大きく変わるだけでなく、同じ糸を使ってもベースになる布によって印象が全く異なる作品となります。
初心者にオススメの布は「麻」「シーチング」「コングレス」です。「麻」は一般に売られているものでは強度が足らず破れてしまうため、刺繍専用の麻を選ぶとよいでしょう。
「シーチング」は綿で作られた布生地で、寝具や枕カバーに使われるほど丈夫。針が通りやすいため刺繍の練習にはちょうどよく、値段も手頃です。
「コングレス」は刺繍専用の布として作られた布。太めの糸で織り目がはっきりしているため、針を通す目安がつけやすくなっています。値段も手頃で針と通しやすい点も刺繍に向いています。
デニムやキャンバスといった固く針が通りにくい布は初心者の間は扱いにくいため、チャレンジするにしても上達してからにするとよいでしょう
刺繍枠
初心者のうちからぜひ用意して欲しい道具が刺繍枠です。刺繍枠がなくても刺繍はできますが、布のたるみやシワといった作品に悪影響を及ぼす状態を避けられるため、手に入れておいて損はないでしょう。
刺繍枠にはさまざまな大きさがありますが、初心者にオススメしたいのは8~12cmの間。枠が大きくなれば大きな作品を作れますが、取り回しも難しくなるため布の緩みやシワを作りやすくなります。小さいサイズの枠は上級者になっても使い続けるため、初心者のうちはまずは扱いやすい小さなサイズからチャレンジし、上達とともに徐々に枠を大きくしていくとよいでしょう。
裁ちバサミ・糸切りバサミ
刺繍には2種類のハサミを用意しておくと便利です。
裁ちバサミは布を切るためのハサミです。厚い布もスムーズに切れるよう、切れ味がいいものを選びましょう。手に合わないほど大きすぎると使いにくいため、ほどほどのサイズの裁ちハサミを選ぶのがオススメです。
刺繍糸を切るための糸切りバサミは、小さくてもよいので切れ味がいいものを選びましょう。刺繍糸をスムーズに切れないと、ハサミに引っかかって糸を引っ張りすぎてしまいます。無理に引っ張られた糸がズレて作品を壊してしまう恐れもありますので、切れ味のいい糸切りハサミを用意しましょう。
初心者が練習したい基本ステッチ
刺繍にはさまざまな縫い方(ステッチ)があり、多くのステッチの組み合わせで繊細な絵柄が生み出されています。ステッチの種類は実に100種類以上あるといわれており、その全てをいきなり習得するのは至難の業。まずは基本的なステッチから学び、刺繍で絵柄を描くことに慣れていきましょう。
ランニングステッチ
ランニングステッチは、最も基本的といわれるステッチのひとつです。裁縫では「なみ縫い」と呼ばれる縫い方であり、仕上がりは等間隔の隙間が空いた点線のような形になります。
直線を表現しやすいステッチですが、複雑な図形の縁取りにも使えるなど、初級者から上級者まで幅広く使えるステッチです。
バックステッチ
ランニングステッチが糸の間隔が空く仕上がりになるのに対し、縫い目に間隔を作らないステッチがバックステッチです。2針分前に出し、1針分戻ることからバックステッチと呼ばれています。
ランニングステッチの次に覚えたい基本的なステッチで、きれいな直線を描く際に使われています。縫い目の幅を調節することで、きっちりとした線から柔らかくゆったりとした線まで、印象を変えやすいのが特徴です。
クロスステッチ
縫い目がクロスした仕上がりになるステッチがクロスステッチです。布の織り糸に沿うように縫い進めるため、初心者でも間隔が乱れずに規則正しい仕上がりになりやすいのが特徴です。針を通しやすいクロスステッチ専用の布もありますので、初めのうちは専用の布を使って練習するのもよいでしょう。
ロングアンドショートステッチ
長いステッチ(ロング)と短いステッチ(ショート)を繰り返すステッチがロングアンドショートステッチです。上下に波打つようなデザインが作れるため、絵柄にアクセントを加えた印象的な演出ができます。
ロングとショートの幅をランダムにしたり、ロングとショートの糸の色を変えたりと、変化をつけやすいのもロングアンドショートステッチの特徴のひとつ。バランスの取り方が難しいので、ある程度刺繍に慣れてきてからチャレンジしてもよいでしょう。
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頑張って製作した刺繍作品を誰かに見てもらいたいと思うなら、ぜひ趣味人倶楽部で同じ趣味を持つ人との時間を楽しみましょう!
まとめ:簡単なステッチだけでも刺繍を楽しめる
刺繍は古くから存在する伝統工芸のひとつ。繊細で細かい縫い目が並ぶ作品の前に「自分なんてとても……」と尻込みしてしまうかもしれません。しかし刺繍は簡単なステッチだけでも十分に楽しめる、誰でも歓迎される趣味の世界です。高度な技術の作品があるということは、それだけ上達できる先があるということ。隙間時間に楽しめる趣味を探しているなら、ぜひ刺繍に簡単なステッチからチャレンジしてみましょう!