さんが書いた連載株日記の日記一覧

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3月相場の押し目を拾う

今週は何と言っても3月1日のトランプ施政方針演説に注目が集まった。日本時間のお昼前、前場取引の真っ只中、実況中継に思わず聞き入ってしまった人も多かったと思う。率直な印象はトランプも「やれば出来るじゃん!」だった。目新しい政策は無かったが実現困難と思われる政策を封印、民主党にも手を差し伸べたり落ち着いた語り口だったりと就任式とは違って大統領らしく振舞っていた。 為替や国境調整税といった保護貿易に…

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悩ましい政治リスク

今週は月曜日に米国市場が休日だったこともあり市場参加者が少なく閑散相場となった。午前下げた日は午後に日銀の買いもあり下げ幅が限定された反面、上昇も限られた。週間では48円上昇と小動き、19,000円台の値固め相場に終始した印象であった。 一方、NYダウは昨晩まで11日連騰、それも史上最高値を更新するという絶好調の相場展開となった。日米格差拡大の最大要因は為替が円高方向に振れていることにある。昨…

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上昇に向けた地固め相場

週初こそ高く始まったが19,500円近辺に来ると跳ね返され急落、その後イエレンFRB議長の議会証言で利上げに前向きとの見方でドル高に振れたことで日本株も上昇した。その効果も一時的、週末にかけて下げが加速した。16日(木)17日(金)と連日日銀が704億円のETF買いを実施、大幅安は免れたが週間では144円の下落となった。 一方、米国では景況感が盛り上がり3指数とも連日最高値を更新している。特に…

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イベント通過で上昇トレンド入りへ

先週の日記で「トランプ相場は負から正への転換へ」と書いたがその通りの展開となった。週明けこそ高く始まったがその後は週末の日米首脳会議を控え低調な取引、先の読めないトランプ政権が為替や通商政策でどう出てくるか警戒する向きも多かった。そうした重苦しい空気を一変したのが木曜日夜のトランプの新税制改革の発表、日米の株価は急騰した。 これまでトランプ新政権は保護主義や移民政策など市場から見たら負の政策が…

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トランプ相場は負から正への転換へ

相変わらずトランプの言動が相場のセンチメントを支配している。特に今週は貿易の保護主義的な発言や移民政策に関する大統領令に対し世界的に批判が集中、トランプ政策への不安感が一気に台頭したことで欧米の株価は上値が重かった。日本株は急速に円高が進んだこともあり、週間で549円の大幅下落に見舞われ、19,000円を割った。 注目されていたFOMCも予想通り政策の変更は無かった。次回3月の利上げを示唆する…

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トランプ相場の第二幕突入

トランプ大統領就任から一週間が経過した。連日過激な発言がニュースにならない日がない。正に有言実行とばかりに内外の摩擦をもろともせず、むしろそれを楽しんでいるフシさえ感じる。オバマケアの見直し、TPPからの離脱、メキシコ国境の壁建設、石油パイプラインの建設など大統領令を次々出している。 米国第一をむき出しにし、力による外交・経済を刷新していこうとしている。メキシコの壁建設費用を払う気がないのなら…

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トランプ政権誕生と変化への備え

今日の未明トランプ新大統領の就任式があった。期待よりも不安をこれほどまでに世界に広げる新大統領は初めてのことであろう。米国第一主義を唱え、偉大な米国を取り戻すために外交・経済を刷新するとしている。既存の世界秩序の再編、世界平和からの撤退、米国の為の力による平和を進め貿易協定も見直すと宣言している。 選挙戦でも巨大なマスコミを向こうに回しツイッターでこれまでの既得権者を徹底的に叩く戦術と単純なが…

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期待先行のトランプ相場の終焉

3連休明けの今週の相場、11日のトランプ新大統領の記者会見に注目が集まった。何しろメディア嫌いで当選してから一度も開かずツイッターで呟くのみであったから何を話すのか世界が注目したのは当然だ。選挙戦であらゆる暴言を吐きメディアを敵に回したことで勝利したがその後の受諾宣言では一転、穏やかな口調に終始し、高評価を得た。 会見はどうであったか、既にテレビや新聞で見ての通りだ。激しい口調でCNN記者とや…

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「ポスト・トゥルース」を考える

明けましておめでとうございます。 4日の大発会は500円近くも急騰する驚きのスタートとなった。昨年末の掉尾の一振は空振りで終り早くも調整局面入りの雰囲気が漂っていたにも拘らず初日に4年振りの上昇、それもこれだけの上昇幅は21年振りだとのこと「申酉騒ぐ」の象徴的なスタートとなった。 連休中世界的な景況感を示すPMIが日米欧中とも大きく改善、主要国の株価が上昇していたこと、中国人民元がこれまで続い…

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日米株価近くて遠い20,000の大台

今週は小幅下落を見込んでいたが僅かながら26円上昇して終えた。週初は下げ基調で推移していたが水曜日に日銀の政策決定会合で景気判断を上方修正したことが株価を持ち上げた。また日銀は午前中TOPIXが僅かに下落するとすかさずETF購入を実施、19(月)、20(火)、22(木)にそれぞれ742億円投入した。 クリスマス休暇中の比較的商いが細る中でのETF買いは流石にその存在感が増してくる。それが無けれ…

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スピード調整に備える

今年の相場は驚きの連続だ。トランプラリーもそろそろ一息入れるのではとの大方の予想はものの見事に外れ、為替は何と118円、米国株は3指数とも高値更新、日経平均に至っては9日続伸という強い相場、騰落レシオは一時160%を超え過去最大にまで広がった。 今週は米国の金利政策を決めるFOMCがあった。一年振りの利上げは既に市場は織り込み済み、発表があればそれを切っ掛けに材料出尽くしで一旦下がるのではとい…

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株式相場の大ローテーション始まる

今週も株式相場は想定以上の速いスピードで上昇が続き、一時は19,000円の大台に乗せた。急ピッチに進んだ円安進行は一服したが米国株がダウ、S&P、ナスダックなど主要指数がことごとく高値更新したことでそれに引っ張られる形で日本株も年初来高値を付けるに至った。 トランプラリーは期待先行、その内下がるだろうと先んじて急騰していた銀行・証券などに空売りを仕掛けた投資家はことごとく外資の餌食となり踏み上…

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相場ローテーションを考える

今週は基本的に調整含みの展開ではと予想していたが30日のOPEC総会で8年振りに減産合意となり翌木曜日に株価は急伸、その後伸び悩む事となったが週間では44円上昇し戻り高値を更新した。トランプの経済政策の思惑が円安方向に作用、114円後半まで進行したことも株価の後押し要因となった。 事前の予想ではサウジが対立するイランに歩み寄ることは難しいと見られていただけに合意はポジティブサプライズとなった。…

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短期的転換点への警戒

今週もドル高・円安基調が止まらず113円台後半まで急伸、株価を強烈に押し上げる原動力となり週間では413円の上昇、7日続伸、TOPIXでは何と11日続伸となった。トランプ経済政策の思惑が米国長期金利を上昇させ一気に2.3%程度まで駆け上がったことでゼロ金利の日本との金利差拡大が円安・株高へと主導した。 為替が僅か2週間ほどで10%も変動することは大変稀なことであり、短期的な過熱から調整はあって…

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上昇トレンドの中で押し目を狙う

今週は信じられないような上昇相場が続き一時は18,000円を達成、週間では592円も上げ幅を拡大した。いわゆるトランプラリーが継続、大幅減税やインフラ投資による大規模財政出動の思惑から米国長期金利が急騰、ゼロ金利の日本との金利差拡大が顕著となった。またFOMCの12月利上げがほぼ確実視されたことで為替は110円後半へ円安が進んだ。 株・ドル円とも急ピッチな上昇で流石に過熱感も出てきた。日経平均…

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トランプ旋風の期待と不安

世界中の大方の予想に反しトランプが勝利、まさかの展開に市場にショックが走り瞬間的に為替は101円台に株価は1,000円超の急落となった。先週の日記で「もしトラに備える」と書いたがそんなことが現実に起こる可能性は低いと思っていただけに驚きであった。 選挙は水物、6月の英国国民投票でブレグジットが決まった瞬間と同じ戦慄が走った。「もしトラ」に対する市場の反応は殆ど事前予想の範囲内であったが更に驚い…

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「もしトラ」に備える

今週は米大統領選挙への警戒感から世界的なリスク回避の動きが強まりドルが売られ株安が進んだ。為替は105円台から一時は102円台へ、日経平均は水曜日から急落し17,000円の大台を割り込んだ。実質4日の取引であったが先週より541円安い16,905円で取引を終えた。 選挙直前になりFBIがクリントンのメール問題で捜査を再開したことでトランプ陣営が俄然盛り返し僅差で拮抗していることが市場を震え上が…

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11月相場への期待

今週も海外からの資金が継続的に入り上昇基調、週間では261円高い17,446円で終了した。企業決算が本格化している中、懸念された円高での悪影響が概ね想定内ということも株価を後押ししている。為替も米国追加利上げが12月に行われることが市場コンセンサスとなり長期金利上昇でドル高・円安基調、一時105円を突破したことも株価には追い風となった。 堅調相場で影を潜めていた日銀のETF購入も今週、24日、…

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上昇トレンド継続と短期的過熱感

今週は思いのほか堅調相場が続いた。週初こそ閑散相場で小動きであったが水曜日辺りから俄然買いが入り急伸、これまで中々維持できなかった17,000円の大台をあっさりと超えて行った。昨日こそ山陰の地震もあり小幅に下落したが週間では328円上昇、17,184円で終了した。 ネット上では10月急落説が幅を利かせ警戒感を持って見ていただけにちょっと肩透かしを喰らった格好だ。勿論、まだ油断はできないが先行き…

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嵐の前の静けさか飛躍前の一服症状か

連休明け、一時は17,000円を超える場面もあったが利益確定の売りも出て一進一退、中々大台を明確に抜け切れていない。三角保ち合いの上放れが期待されたが中国の貿易統計が予想を大きく下回る発表を切っ掛けに大幅に下落した。週末にかけては為替がやや円安に傾いたことと久しぶりの日銀ETF買いが入り株価は持ち直し先週末とほぼ変わらずで一週間を終えた。 先月30日以来、日銀のETF購入は途絶えており三桁の下…